にゃん62 ページ5
「おっ⋯⋯と」
「木兎さん、気をつけてください。小さい子供とかもいるんですから」
あたりも暗くなってきて、さっきよりも街灯が目立ってきた
木兎さんはバランスを崩しそうになり、慌てて木葉さんの肩に掴まる
「触んな木兎、あちぃっ!」
「そんなこと言うなよ!」
ゲェーンとショックを受けている
ここには俺たちよりもずっと小さな子供もたくさんいるから、足元にも注意を払わなければいけない
特に木兎さんは足元あんまり見てなさそうだからな
「赤葦それ失礼!」
おっと口に出てたか
あれ
後ろを振り向くと、茶種さんの姿がない
さっきまで着いてきていたはずなのに
立ち止まって人混みを探していると、薄桃色の浴衣を見つけた
やばい、見失う
急いで追いかけて、手をつかむと、「あ、赤葦さん。ゴミってどこに捨てるんでしたっけ」と屈託なく笑う
よかった
この人混みの中見失っていたら、見つけるのに相当苦労したことだろう
さっきまで自分がいたはずのところに目を向けると、もうそこには全く見知らぬ客がいた
「あかーし?⋯⋯あかーし!?」
どうやら俺たちは、迷子になったらしい
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空 - まあさん!あなたは天才ですか!?私にはこんな神作、作れません!マジ続きが気になります❗更新頑張ってください🎵応援しています❗ (3月25日 16時) (レス) @page15 id: 139b425bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあ | 作成日時:2024年3月21日 20時