にゃん59 ページ2
「あ、ゆきっペー、何してんのー?」
「おー木兎じゃん。見て見て〜」
夏休みも残りわずかとなった木曜日
練習後、「あ、喉渇いたけど金持ってくんの忘れた」と言う木兎さんに仕方なく1000円札を出しながらため息をつく
しかし白福さんと雀田さんのほうにかけていき、俺の手の1000円札は悲しく置いてかれたまま
ちょっと、いらないんすか
仕方なく財布にしまい、俺も白福さんのスマホを覗き込んだ
「え、お前らAちゃんと夏祭り行くの!?俺も行く!」
「ちょっと雪絵、なに木兎にばらしてんのよ。うちら3人で行くって約束したじゃん!」
「やだ!俺も行く!」
「あぁもうほらこうなった!」
木兎さんが茶種さんにアピールしていると言うのは、もはや部公認のこととなりつつある
ついてくると言い張りそうだからこそ、秘密にしようとしていたのだろう
ただし、一度決めてしまったらてこでも動かないのが、木兎さんの長所でもあり短所でもある
「いーやーだー!俺も行くからな!」
「あーもうわかったよ。Aちゃんにも伝えとくからね」
仕方なさそうにため息をつき、『うちの部で他にも一緒に行きたいって言ってる人いるんだけどいい?』と送ると、『大丈夫ですよ!むしろバレー部の皆さんと行きたいくらい』というメッセージと、笑ってるクマのスタンプ
いい子だな
「こう言ってくれてるし、木葉とかも誘ってみんなで行こーぜ!」
「まぁ、Aちゃんもいいって言ってるからいいけど⋯⋯」
せっかくAちゃんのこと独占できるチャンスだったのにー
ご愁傷様です、と俺は心の中で手を合わせた
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空 - まあさん!あなたは天才ですか!?私にはこんな神作、作れません!マジ続きが気になります❗更新頑張ってください🎵応援しています❗ (3月25日 16時) (レス) @page15 id: 139b425bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあ | 作成日時:2024年3月21日 20時