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翌朝
憂鬱な気分でドアをくぐる
朝鏡の中で笑っていた男の顔は、それはそれはぎこちないものだった
見るに堪えないほどに
分かってただろ
1番になんか、なれやしないって
「あ、おはよう鉄朗」
その笑顔が、いつもよりも柔らかい気がして
それだけでも嬉しくなる
晴れ晴れとした秋空のような笑顔は、俺の心を優しく包み込んでいった
「⋯⋯ねぇ鉄朗、明日、聞いてほしいことがあるんだけど」
放課後、時間ある?
少し俯きながら話す姿
ああ、こんなことでも舞い上がってしまう単純な自分に嫌気がさす
期待すればするほど、傷つくだけなのに
どうして、俺たちは、幸せになれる道を選べないのだろうか
だけど
傷ついても、傷ついても、どうしても諦めることなんてできない
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まあ(プロフ) - 地獄の番人さん» ありがとうございます!これからもがんばります! (3月11日 21時) (レス) id: 32d641a401 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 面白かったです。スチ♡ (3月11日 21時) (レス) id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあ | 作成日時:2024年3月11日 21時