にゃん57 ページ35
「⋯⋯さん、やくさん、夜久さん、おーい!」
目の前にAの顔が現れて、びくりと1歩下がる
どうやら、ぼんやりとしていたみたいだ
「みんなたくさん食べてるから、早くしないとなくなっちゃいますよ!」
「おう、ありがとな」
気づけば、もうバーベキューは始まっていた
あっという間に肉やおにぎりが消えていく
やべっ、俺も食べないと
「ほらA、野菜も食べなさい」
「やだ!野菜なんて食べなくても死にません!」
「肉も食わなきゃだめだぜAちゃん!たくさん食って大きくなれ!」
「いーやーでーすー、マシュマロ食べますー」
「好き嫌いしない!」
おまけ用に焼いていたマシュマロをお皿の上に乗っけて逃げるAと、それを追いかける黒尾と木兎
うまく2人を巻いて逃げると、ストンと俺の隣に腰を下ろした
「見事にマシュマロしかないな」
「もー、別にいいじゃないですか。みんなして私のマシュマロ取り上げようとして」
そこまでの偏食は、体に良くないぞ
俺の皿の上にあった肉を渡そうとすると、途端に皿を避ける
「なんでみんなして!」
逆になんで怒られないと思ったんだよ
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作者名:まあ | 作成日時:2024年3月9日 13時