【HQ】猫だって愛されたい!! (ページ30)

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にゃん52 ページ30

「リエーフはさー、絶対1位なんないと思ってた。ツッキーあーゆーの得意そうなのにね」

「確かにな。月島は顔に出さないのとか得意そうだ」

繋いでない方の手に持ったレジ袋を振り回しながら歩くA

当たり前のように繋がれた手に嬉しさを感じる

その袋にさっき買ったコーラが入っていたような気がするけど、まぁいいか

飲むの俺じゃないしな

「まあツッキーは優しいからなぁ。私に手加減してくれたんだよ」

その分リエーフは容赦ない

絶対譲ってくれないもん

⋯⋯もしかしてAが言っている月島は俺の知っている月島とは別人なのか？

「王様」と意地悪い顔で呼んでくる姿しか俺には思い浮かばない

「あ、ここからはお口チャックだね」

玄関が近づいてきて、慌てて口を閉じる

ここまで来てバレたら、先輩たちに怒られるだろうし、月島たちにも文句を言われるだろう

でも何とか大丈夫そうだ

靴をこっそり脱いで下駄箱に入れると、そのままそろそろと階段を上る

2階にある教室まで向かおうとすると＿＿＿

「あれ、影山と、⋯⋯Aちゃん？」