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にゃん35 ページ11
｢あ！チョットそこの！烏野の！メガネの！｣
ちょっとブロック跳んでくんない？
烏野のメガネくんを呼び止める
リエーフのレシーブ練が1段落し、木兎に呼び止められたからだ
「ちょっと黒尾、ブロックやって！」
「あん？なんでだよ」
「おれAちゃんにいいとこ見せてーから！」
ちらりと後に視線を流す
第3体育館の床にちょこんと座り込んで、今日の戦績をまとめてくれている
初めは間違いだらけだったが、最近では見やすく、丁寧にまとめられるようになっている
「すみません黒尾さん、木兎さんこの間一目惚れしたみたいで」
横からそっと赤葦が補足した
うっそだろ……
少し背中が冷えていくような気がした
「いや、俺はリエーフのこと鍛えねえといけねえから」
「ちぇー、なんだよ」
そう返しつつも、心は穏やかではなかった
木兎が、一目惚れ……
やけにさっきから後ろを気にしていると思ったら、そういうことだったのか
ゴクリ
俺は唾を飲み込んだ
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作者名：まあ | 作成日時：2024年3月9日 13時
