にゃん26 ページ2
「え、いーの!?」
夏休み直前の練習後
さぁ帰ろうと靴を履き替えているときに飛び込んできた言葉
「つまりそれって、デート!?」
俺らのマネージャーの口から、不穏な言葉が吐き出された
「「「(デート⋯⋯、だと⋯⋯!?)」」」
夏休み前のうなるような暑さの中
蝉の鳴き声にあおられた電柱の影に、どう考えても隠れきれていない大男が数人いた
「黒尾さん、これどういうことッスかね」
「俺らの目で真実を確かめるしかないだろう」
そんなに気になるなら、本人に面と向かって聞けばいいのにという言葉は飲み込んでおく
まぁ、俺がそんなこと言われたってできないしな
やっくーん、置いてくぞー
俺たちは、貴重な半日休暇を返上し、騒がしい街へと繰り出して行った
「やっくんあれ見て」
「え、あいつらもしかして⋯⋯」
どう見てもただの一般人とは思えない身長の2人に囲まれているマネージャーを見て、俺たちは言葉を失った
「あいつら⋯⋯」
「イタチヤマの佐久早と古森じゃねえか⋯⋯?」
うちのマネージャー、人脈広くない?
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作者名:まあ | 作成日時:2024年3月9日 13時