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「もう、卒業だね」
「おん」
「早かったなあ、この３年間」
久しぶりの、ふたりきり
信ちゃんは稲荷崎のバレー部に入ってから、さらに忙しくなった
バレー部専用の寮に、毎日遅くまである練習
全国を飛び回る試合に、学生としての勉強
どれひとつとして手を抜かない信ちゃん
そんな忙しい彼と距離ができるのは、仕方のないことだった
「信ちゃんは、こっちに残って農家継ぐんでしょう？」
「バアちゃんがやっとる米作り、俺が続けていくんや」
Aは東京か、遠いなあ
私はこの春から、東京の大学に進学する
お母さんの転勤と重なって、実家がある東京に戻ることになった
ふと、立ち止まる
東京と兵庫
遠いなあ
「Aと離れ離れになるんは、寂しいなあ」
立ち止まった私を置いて、信ちゃんは歩みを進める
そうか
これからは、信ちゃんとずっと一緒じゃあないんだ
そんな当たり前の事実が、深く胸に突き刺さる
今までの当たり前が、当たり前じゃなくなる
そのことが、私の足を固めた
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まあ(プロフ) - やぁでぅんさん» コメントありがとうございます！これからも楽しんでもらえるようがんばります(#^.^#)応援よろしくお願いします！ (3月5日 19時) (
レス) id: 32d641a401 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ面白くてあっという間に見終わってしまいました！これからも無理のない程度に更新頑張って下さい！！ (3月4日 23時) (レス) @page8 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあ | 作成日時：2024年3月2日 8時
