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真っ白なキャンバスに ページ17
3月1日
今年は例年より暖かいからか、もう桜の花が咲いていた
今日私は稲荷崎高校を卒業する＿＿＿
どうして稲荷崎を選んだのかと言われたら、本当になんとなくだった
特に行きたい高校なんてなかった私は、信ちゃんが高校のバレーの監督から誘われたと言う話を聞いて、自分もその学校にしようと決めた
私は一人っ子だったからお金は大丈夫だし、お母さんの海外転勤と重なって、寮のある高校への進学は、あっという間に決まった
そんななんとなくで決めた高校でも、やっぱり卒業するとなると寂しい
かたん、と筆を置いた
この間完成させた卒業制作の他にもう1枚描こうかな、と思っていたけれど、筆はまったく進まなかった
「あ、Aいたー！みんな写真撮ろうって待ってるよ！」
友達の声に、もう一度、と伸ばしかけていた手を引っ込めた
真っ白なキャンバスを残して、美術室をあとにした
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まあ(プロフ) - やぁでぅんさん» コメントありがとうございます！これからも楽しんでもらえるようがんばります(#^.^#)応援よろしくお願いします！ (3月5日 19時) (
レス) id: 32d641a401 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ面白くてあっという間に見終わってしまいました！これからも無理のない程度に更新頑張って下さい！！ (3月4日 23時) (レス) @page8 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあ | 作成日時：2024年3月2日 8時
