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なんだか私のと交換するのが申し訳なく感じる
さっとお弁当を遠ざけると、俺まだ選んでないねんと頬をふくらませた
あんま美味しくないよ、と前置きして、おずおずと差し出した
じゃあ卵焼きにする、と言ってぱくっと食べると、あ、殻入ってた、とごっくんしてから言った
「え、うそでしょ、ごめんなさい。飲み込まなくても良かったのに⋯⋯」
あーあ、なんで今日に限って殻が入ってたんだろ。いつもは入ってないのに
落ち込んでると、横からまた箸が伸びてきた
「食べないんなら、俺がぜんぶ食べてまうで」
Aの卵焼き、美味しいからな
そう言われただけで、お弁当箱の中にちょこんと収まってた卵焼きが、少しだけきらきらして見えた
なんのへんてつもない、いつもの卵焼きなのに
なんだか今日のお弁当は、いつもより美味しいかもしれない
「そう言えばな、」
信ちゃんは箸を持ち直してこっちを見た
なあ、今日部活ないねん
一緒に帰ろ
信ちゃんは、ちょっと照れたように笑った
うん
そうこたえた私の胸は、さっきまでの何倍も、弾んでいた
信ちゃんと、桃色の空が見れたらいいなあ
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まあ(プロフ) - やぁでぅんさん» コメントありがとうございます！これからも楽しんでもらえるようがんばります(#^.^#)応援よろしくお願いします！ (3月5日 19時) (
レス) id: 32d641a401 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ面白くてあっという間に見終わってしまいました！これからも無理のない程度に更新頑張って下さい！！ (3月4日 23時) (レス) @page8 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあ | 作成日時：2024年3月2日 8時
