【HQ】み ゃ ー つ む 注 意 報【宮侑】

注意報5 ページ5

ちらちらっと辺りを確認して体育館に滑り込む

よし、第1段階はクリア



侑先輩にバレないように細心の注意を払って階段を上がる


階段を上がってしまえば、こっちのもの


こんな多くのギャラリーの中から私を見つけ出すのは、ほとんど不可能に近いだろう




第2段階もクリア


後ろの方からそっと様子を伺う


今は、練習が始まったばかりで、対人レシーブなどをやっている


「あ、Aちゃんや！」



すると、ギャラリーの1人がこちらに気づいて、かけ寄ってきた


何かと面識のある先輩である



「先輩、お久しぶりです」


「あーん、やっぱかわええわぁ。部屋に飾っときたい」


「ダメやで。喧しブタちゃんは侑んこと見にきたんやろ？」


「しっ、先輩静かにっ。今日は侑先輩に内緒で来てるんですから」



よし、バレてないね

もう一度見回してしゃがみ込んだ



「なになに、今日は侑に秘密で来とるん？」

「うん。だから先輩たちも、しーだよ」

「はいはい」



口に指を当てると、2人も笑って「しーやね」と指を口に当てた


ノリのいい先輩である



そう言えば先輩、髪型変えました？ いつもかわいいですけど、さらにかわいいですね

そう言うとぎゅむっと抱きつかれる



「Aちゃん、侑なんてやめて私にせん？養ったるで」

「あはは、魅力的ですけどお断りしますっ」

「その笑顔が120点⋯⋯」

「何言うてんねん」

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