【HQ】み ゃ ー つ む 注 意 報【宮侑】

注意報18 ページ18

「⋯⋯雨、止みませんね」

「いきなり降ってきよったからなあ」

「びちょびちょですね」



侑先輩が顎の水滴をぐいっとぬぐった


そういうところも色気が出てかっこいい


見惚れてると、あんま見やんといてや、とそっぽを向かれた



「あ、でも通り雨みたいです。もうちょっとで止むって」

「よかった。傘持って来とらんから」



くしゅん



少し寒気がして、くしゃみが出た


雨に濡れたからかな



「⋯⋯もうちょっと、近くに寄ってええよ」

「えへへ、ありがとうございます」


肩と肩がくっつきそうな距離

近くで熱を感じる



雨なんて止めばいいのに、と思う一方で、反対のことを考えている



まだもう少しだけやまないで




侑先輩が、私を見つめた

私も、先輩を見返した


視線が絡まって、しんと静まる



その視線が、下に落ちた



一瞬で真っ赤に染まる顔



「あの、その、Aちゃん、し、下着が透けとるっ」

「⋯⋯え」




下を見ると、濡れたシャツと、透けた下着


がーっと顔に熱が集まる




「こ、これでも着とき！」



腰に巻いていたカーディガンを頭から被せられた


⋯⋯侑先輩の匂いがする

侑先輩に抱き締められているようで、くすぐったい気持ちがする



雨の匂いと侑先輩の匂いとで、くらくら目眩がした

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