【HQ】み ゃ ー つ む 注 意 報【宮侑】

注意報17 ページ17

「今日部活休みやから、一緒に帰らん？」

「帰りたいです！」

「はは、元気やな」


侑先輩と帰れるんだから、元気にならないはずがない



まぁ部活休みって情報は元から仕入れてたんですけどね


ペロッと心の中で舌を出す



情報源は角名先輩である


あの人はバレー部の情報を結構横流しにしてくれる

そこまで言っていいんかいってとこまで教えてくれるけど、バレー部に機密情報は無いのだろうか



「侑先輩はかっこいいですね」

「え、いきなり何、照れるやん」

「思ってることを言ったまでです」



ほーんと顔を赤くしてそっぽを向く



ストレートに褒めると、こうやって照れるのだ。かわいい


侑先輩、と言いかけたその時




ポツ＿＿＿




肩に何か冷たいものが当たった


そう思った瞬間、さっきまで晴れていた空が灰色になっているのに気づいた



「雨降ってきよった、Aちゃん、走るで！」

「ちょ、ちょっと待ってください侑せんぱーい」



バックを傘に屋根のある所を目指して走る


そんなうちにどんどん雨が強くなって、服を濡らしていく



追いかけて先輩の背中を見てる中で、わざとスピードを合わせてくれていることに気づいた




⋯⋯そういうとこ、優しいですよね

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