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脱衣所から出てきたところを手招いて呼び寄せる



かなり時間が経ってからで、正直待ちくたびれてしまった



髪が長いとこんなにも時間がかかるのか



これまで気にしたことはなかったが、案外面倒なもののようだ






「で、自分名前は」






まず目の前の女が何者なのか、それが知りたい



このまま身元が分からないまま泊まらせるのは気が引ける



場合によっては警察とか、親御さんに連絡しなければならないだろう






「訳アリなら別にええけど」



「そんなんじゃないよ」






ソファの隣に腰を下ろすと、長い脚を組んでこちらを見た






「北館A、17歳高3」



「高校は」






口から出た高校の名前は、ここら辺では有名なお嬢様学校



こんな不良みたいな奴も通っているのか



いまいちこれまでの印象と合致せず不思議な心地がする






「いろんな人がいるよ。不良とか、真面目ちゃんとか、生粋のお淑やかな子とか、」






途中でグレる子とか、ね






最後にほんのりと微笑んだ



それが自分だということだろうか






「で、あんたは」



「宮侑、歳は18、就職でこっちに引っ越してきたんや」



「職業は?」



「バレーボール選手」



「ふうん、一応年上か」






バレーボール、のところにはさして興味がないように流して脚を組み替えた



17で男のところ渡り歩くとか、訳アリな香りしかしない






「しばらくよろしく、宮さん」






にいっと笑って、曇りのない瞳で俺を捕らえた



もしかするとひどく厄介なものを拾ったのかもしれない

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設定タグ:ハイキュー , 宮侑   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:まあ | 作成日時:2024年4月21日 16時

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