86話 譲れない地位 ページ40
『あらら、それ、何？』
ドフィの前に倒れている人物の前に屈む。
『ベラミー…貴方よね？麦わらをコロシアムから出してあげたの。ほかにいないもんね』
だからそんな姿に…
「ぁ…A……」
なんとも不様な格好で私の名を口にする。
「おいおい、誰の名前呼んでんだ？ベラミー」
頭を踏みつけられ、うめき声をあげる。
それでも私に気付けば手を伸ばしてくるあたり、本当に男って単純なのかしら…
「フッフッフッ…そんなにAが好きか？なら最後のチャンスだ…麦わらを倒してみろよ！好きな女の前で不様に死にたくねぇだろッ！！！」
「グッ……」
『私は貴方のこと何とも思ってないのに、まだやるつもり？』
「あ…ぇ……っ」
話すことも出来ない彼。
ほんとにバカな男。
『それよりドフィ。貴方の弟がいたけど、海軍みたいよ？どうするの？』
「それはアイツの出方次第…ま、アイツが俺のところまで来られるか疑問だがな」
心の内は決して見せてはいけない。
ロシィ…来ちゃダメ。
貴方は海軍なんだから、あの藤虎と居ればきっと大丈夫。
ぐっと拳を握りしめる。
「どうした？」
『いや。なにも…それよりディアマンテは？』
「あぁ、アイツは下へ行った」
『…そう。トレーボル、私の椅子は？』
「べへへ〜そんな時間なかったわ！」
「シュガー１人守れない癖に…役立たず」
「な、なんだとぉ？！それは悪かったがよぉ〜っ！」
「その辺にしてやれ、A。こっちに来い」
ペンペンっと示すのはドフィの隣。
まぁ確かに座れる、か…
ちょっと遠慮気味に肘掛けの上に腰を下ろした。
ピーカが暴れているのか、地鳴りが凄い。
「お前は俺の側を離れるな」
『…いや、私、麦わらと戦ってみたいかも』
「おいおい、だいぶ気に入ってんじゃねーか！だからコロシアムから出てこなかったのか！」
『ただの興味よ…それに、"お礼"はしなきゃね』
「…気をつけろよ」
不意に手にひやりと汗をかく。
微かに痺れが出ている。
少し動きすぎたのか、体の痛みもで始めた。
薬の効果もあと少し。
『絶対、ここは譲らないから大丈夫よ』
"王下七武海"の座も、この"国"という隠れ家も。
彼の渇きを癒し、ここに留めて置くには充分な場所。
絶対、崩させない…
少しの誤算は、ローが海賊となって現れたこと。
『もうすぐ、ここへ来るわね』
「あぁ…まちくたびれた」
ドンッ
私たちの目の前に突然姿を現す、二人の海賊。
『……久しぶりね、ロー』
「あぁ、本当に久しぶりだな…A！」
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yoku(プロフ) - よもぎ杏さん» 素敵なコメントありがとうございます！！私くし自身も書きながら全員が幸せになれる世界ならいいのに、と思って一人しんみりしております…。これから先の未来も、応援よろしくお願いします！！！ (2022年12月18日 21時) (
レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - 長くなりましたが、とにかくこの作品が好きで、応援しています！！更新頑張ってください！！！ (2022年12月18日 18時) (レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - ぴぎゃぁぁぁああ涙が止まりません。夢主ちゃんが性格変わっていってしまって、でも二人の幸せをいつまでも祈ってるのが健気すぎて、。昔、自分が言った言葉をルフィが言うのもすごく心に刺さりました。結局、何が正解だったのか...。全員報われて欲しいと思いました。 (2022年12月18日 18時) (レス) @page43 id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - れいさん» えぇーー！めっちゃ嬉しいです！！夢主ちゃんは私の趣味丸出しです♡気に入っていただけて嬉しいです🙇♀️ありがとうございます！！ (2022年12月13日 8時) (レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!せっかくロシィと再会したのにィィィィィ😭（ストーリーも夢主設定もどストライクでめっちゃ好きです！！！応援してます！） (2022年12月12日 23時) (レス) @page38 id: bbe5970608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoku | 作成日時：2022年11月22日 16時
