84話 自問自答 ページ38
『子供いるんだ』
わかってはいた事だけど、実際に聞くとなると話は別。
あれからどんな人生を歩み、どんな人と出会い、
誰と恋をして、泣き、笑い、何を感じて生きてきたのか…
貴方は今、幸せ？
「A……」
彼の声と共に視線を感じる。
そうだ。
今の彼がいるのは何故？
こんなに歳を重ねた彼がいるのは何故？
そう自分に問いかける。
答えはすぐに見つけ出せた。
"私と生きなかったから"
これからもそれは変わらない。
私と貴方の道は決して交わってはいけない。
だから…
『気安く名前、呼ばないでくれる？』
「っ！？」
突然の事に驚くロシィ。
プルルルルッ
そこへ無視し続けていた電伝虫がタイミングよく鳴き出す。
ガチャッ
《A！お前今どこにいる！？なぜ出ない、大丈夫か！？》
相手はドフィ。周りにも聞こえる程大きな声。
『ちょっとトラブってたんだけど、大丈夫よ。コロシアム前の広場にいるから"糸"をお願いできる？』
《あぁ、待ってろ！》
すぐに空から糸の束が降ってきた。
その束を掴み腕に絡める。
「おい、ちょっと待て！」
『五つ星のドフィの弟よね？麦わら達から引き離して首を持ち帰ろうと思ったんだけど、海軍とは予想外……どちらにつくかよく考えなさい』
「何言ってんだ！俺は、」
何かを言いかけようとするがその声を遮るように２位が割って入る。
「どこへ行く義妹！お前に傷がついたとなれば俺は…俺は義兄としてどうルフィに詫びたらいいか…」
『だからいつまでその設定引きずるのよ!!!』
あのトサカ頭、絶対許さない!!!
『……ま、せいぜい互いに潰しあってなさい。じゃ』
ピュンッ
そのまま手を引かれるように糸が上に巻き上がる。
糸って使いようよね、便利。
空を舞ったと思えば、スッと地に足がついた。
『…お待たせ、ドフィ』
「心配したぞ…A」
そこには見知ったファミリーの姿があった。
・
【地上に残された組】
no side
「くそっ！行っちまった…」
「おいドフラミンゴの弟！お前俺の義妹とどういう関係だ？」
「いもうと、だと？お前こそさっきから何言って…」
サボとロシナンテが言い争う。
「俺はルフィの兄だ。彼女はルフィの婚約者らしいんで俺が守らないとと思ったんだが…どうやら先にここを守る方が先決らしい」
サボの目線の先には藤虎とバスティーユ、その他海兵が今にもかかってきそうだ。
「お前もこっち側なら、とりあえず手を貸せ！」
「…しかたねぇ。足手纏いになるなよ、革命軍！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yoku(プロフ) - よもぎ杏さん» 素敵なコメントありがとうございます！！私くし自身も書きながら全員が幸せになれる世界ならいいのに、と思って一人しんみりしております…。これから先の未来も、応援よろしくお願いします！！！ (2022年12月18日 21時) (
レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - 長くなりましたが、とにかくこの作品が好きで、応援しています！！更新頑張ってください！！！ (2022年12月18日 18時) (レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - ぴぎゃぁぁぁああ涙が止まりません。夢主ちゃんが性格変わっていってしまって、でも二人の幸せをいつまでも祈ってるのが健気すぎて、。昔、自分が言った言葉をルフィが言うのもすごく心に刺さりました。結局、何が正解だったのか...。全員報われて欲しいと思いました。 (2022年12月18日 18時) (レス) @page43 id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - れいさん» えぇーー！めっちゃ嬉しいです！！夢主ちゃんは私の趣味丸出しです♡気に入っていただけて嬉しいです🙇♀️ありがとうございます！！ (2022年12月13日 8時) (レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!せっかくロシィと再会したのにィィィィィ😭（ストーリーも夢主設定もどストライクでめっちゃ好きです！！！応援してます！） (2022年12月12日 23時) (レス) @page38 id: bbe5970608 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yoku | 作成日時：2022年11月22日 16時
