66話 情熱と冷血 ページ20
【王の台地・ふもと】
ヴィオラside
「待っていたわ、麦わらのルフィ！私はヴィオラ。通行証は私がもってる」
麦わらを目で追い先回りしていた。
このリフトをめがけてやってくると思ったわ。
目の前にはどう見ても怪しい着ぐるみ三体。
そんなのでは到底中には入れない…
「お前さっきウチのコック連れてった奴だろ」
コック…黒足の事ね。
「彼ならあなた達の船を救いに…」
「その先は知ってるよ。お前は何もんだ？」
怪しむ三人に小さな友達の声が聞こえた。
「ヴィオラ様はドフラミンゴの部下のフリをしているのれす!!」
「ウィッカ!!」
「お、覚えててくれたんれすか！？」
「私の能力を忘れた？あなた達の行動はずっと見てた。兵隊さんと一緒に戦い始めていることも全部見てたわ！父を信じてくれて、ありがとう」
「うぇーーーん！ヴィオラ様ぁ〜!!!」
本当にありがとう。
みんながここまで立ち上がってくれたんだ。
私がやらなきゃ、誰がやるの！
「さぁ、こっちよ！」
「え、リフトじゃねーの？」
「止められたら終わりじゃない。こっちに秘密の入り口があるの」
私はリク王家に代々伝わる緊急通路を目指した。
その間に、私が王女だというこも、レベッカが王の孫であり私の姪にあたることを説明する。
「あ、そういえばバカコックが言ってたんだが、Aって女知ってるか？」
「っ？！黒足から聞いたのね！！もちろんよ！」
本当に黒足は約束を守ってくれるのね…
彼の去り際のセリフを思い出す。
_____「君の大切な友達なんだろ？俺の仲間に任せとけば大丈夫だ。だから、安心しろ」
「もちろん知ってるわ！」
「そーいえばサンジ殿が通信を切る寸前に言ってたでござるな！ラストカードはAだって…」
「えぇ。彼女を奪えばドフラミンゴは冷静さを失う！でもこれは最終手段よ。彼女は絶対、助けなきゃだめなの……」
「「「？」」」
順調に王宮へと進んでいく。
歩きながら、彼女と出会った日の事を思い出していた。
＊
あれは10年前、夜は肌寒いとある日のことだった。
真夜中にドフラミンゴの部屋から自室へと逃げるように向かっていた時だった。
『何泣いてるの？』
目の前には情熱的な赤い瞳とは裏腹に、とても冷たい空気を纏った少女が立っていた。
「っ！！コラ、ソン…」
『…みっともないわね。自分で言ったんじゃないの？何でもするって』
悔しさから唇を強く噛み締める。
はだけた肩を隠すように、私は服を握りしめた。
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yoku(プロフ) - よもぎ杏さん» 素敵なコメントありがとうございます！！私くし自身も書きながら全員が幸せになれる世界ならいいのに、と思って一人しんみりしております…。これから先の未来も、応援よろしくお願いします！！！ (2022年12月18日 21時) (
レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - 長くなりましたが、とにかくこの作品が好きで、応援しています！！更新頑張ってください！！！ (2022年12月18日 18時) (レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - ぴぎゃぁぁぁああ涙が止まりません。夢主ちゃんが性格変わっていってしまって、でも二人の幸せをいつまでも祈ってるのが健気すぎて、。昔、自分が言った言葉をルフィが言うのもすごく心に刺さりました。結局、何が正解だったのか...。全員報われて欲しいと思いました。 (2022年12月18日 18時) (レス) @page43 id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - れいさん» えぇーー！めっちゃ嬉しいです！！夢主ちゃんは私の趣味丸出しです♡気に入っていただけて嬉しいです🙇♀️ありがとうございます！！ (2022年12月13日 8時) (レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!せっかくロシィと再会したのにィィィィィ😭（ストーリーも夢主設定もどストライクでめっちゃ好きです！！！応援してます！） (2022年12月12日 23時) (レス) @page38 id: bbe5970608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoku | 作成日時：2022年11月22日 16時
