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4文字 ページ22

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色違いのパジャマも


同じブランドの時計も


二つ並んだ歯ブラシも


不動産屋の契約書も


ワイシャツも、ネクタイも


ディフューザーも


この4ヶ月で全部なくなった



私が失ったものは


想像以上のものだったし


ナナミンと別れたって言ったら、みんなに心配された




美味しい夜食も


私のためを思っての、優しい小言も


何があっても絶対裏切らない、温かさも


もう私には、ない




ああ、私って


そんな大事なもの全部捨ててまで


悟のこと好きなんだって


全部無くしても


悟を選ぶんだって


ちょっと残酷なことを考えたりした




やっぱり最後の最後まで



私はナナミンの優しさに甘えっぱなしだったんだ




『あー•••、雨』




そういえば、梅雨入りとか言ってたけ


そんなこと考えてたら


ブーっとなる携帯


ディスプレイを確認して


ちょっと間を置いてから、ボタンを押す




「今何してんのー?」


『雨宿り』


「は?また傘持ってないの?(笑)」


『忘れてたの、梅雨入りって。悟はいいなー』


「ん?」


『無下限あるから、濡れないもん』


「ははは(笑)まあね(笑)」


『なんかあったの?』


「んー?暇電」




暇つぶしの電話も


どうでいいラインも


突然インターホンが鳴ることも


悟って呼ぶことも


2人でご飯に行くことも


この4ヶ月で、ちょっと慣れてきた




好きだよ って4文字は


もちろん、言ってない



悟のことを思うと


罪悪感が湧くのは


兄妹だから?


それとも、ナナミンを裏切ったから?



そんなのよくわかんないまま


月日だけが流れた




「ははは、本当だ(笑)豪雨(笑)」



気がつくと隣にいる、悟



『もう、びっくりするからやめてよ』



「まあまあ、そう怒んなって(笑)」




目隠しもサングラスもしてない


服装もラフだし休みだったのかな


本当に暇だったのかも、今日



隣を見上げると


私のことを見てる悟


ん?って首を傾けると


別にって前を向く悟は


まただんまり



夜ご飯どうしよう


明日お休みだし、お酒飲みたいな


悟はご飯食べたかな



「•••飯、食い行こう」


『私も同じこと考えてた。行く』


「•••特別に無下限分けてあげる」



1人分空いてた空間は


あっという間に縮まった



触れられる距離


触れる距離



好きだよ、悟


この言葉を伝えたら、 バチがあたっちゃうかな



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 七海建人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:すうぷ | 作成日時:2023年10月19日 12時

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