俺の妹２【五条悟】 (ページ14)

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名前ページ14

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最近お気に入りのカフェに入ると

Aが見えた

僕ってAだけ瞬時にわかる才能でもあるのかな？

そんなバカなことを真剣に考えるくらい

Aの周りだけ光って見えて

たぶん、ビョーキかなって自嘲する

『お仕事するから、わたし』

あまりにも普通なAに

僕のこと気にしないでいいからって

頼んだケーキを食べながら

真剣な顔でパソコンを見るAをちらちら見る

考える時に耳を触る癖も

無意識に前髪を触る癖も

微妙な時はほっぺを膨らませる癖も

全部全部昔のままで

全てがすごく愛おしかった

あまりにも凝視する僕と

たまに目が合うと

慌てて目を逸らすAが可愛くてたまらなかった

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『送ってくれてありがと』

「ゆっくり寝ろよ。お前なんか疲れてるよ顔」

『分かってる』

「ま、僕のせいでもあるのか。めんごめんご」

できるだけ軽く

ちゃんとおちゃらけて

あまりAの負担にならないようにする

『•••聞きたいことある』

「うん、いいよ。なーに？」

『•••ほんとに好きなの、、？、、、、わたしのこと』

「うん、好きだよ。」

『•••兄妹だよ？』

「形だけでしょ？籍も違うじゃん」

『•••そうだけど、』

どこか納得がいかないAは

僕の顔を見るなり

はあっておっきなため息を吐く

「人の顔見てため息吐くって、お前ねー」

『••••••撤回してよ、この間の』

「んー、無理」

『なんで？』

「好きだから」

『だから、』

「らしくない？」

疑問符だらけで

意味分かんないって呟いてる

「あのさ、Aがいたら他に何もいらないんだよね」

『•••やめてよ。天下の五条悟が何言ってるの』

「その五条悟をやめてでも、お前を選ぶっつってんの」

『•••ありえない話しないで』

「お前がいない人生のほうが地獄なんだよ」

『•••むりだよ、』

「じゃ、僕のこと振ってよ」

驚いたAは

やっと僕の目を見て

思わず僕は、Aを抱きしめた

隣にいて気づかなかったけど

目にはたくさんの涙を溜めていて

絶対泣かせないって

あの日決めたのに

涙が溢れるAを見て

胸が張り裂けそうになった

『•••さとるのばか、』

やっと呼んだな、名前

そんなことを思いながら

壊れないように優しく抱きしめたんだ

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