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輝いていた ページ12

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『••••••冗談やめてよ』




「お前のことずっと好きだよ。たぶん、ガキの頃から」





眩暈がしそうなほど




甘い眼差しで私を見るお兄ちゃんは




もう遠慮しないから って




さらに、追い打ちをかけた




慌てて帰る支度をする私を




ただ見つめるだけのお兄ちゃん




視線が重たくて、居心地が悪い




そろそろテンパり気味になってきた私に




またもやとびきり甘い声で





「来週の五条家の食事会、顔だせよ。ドタキャンしたら、迎えいくからな」



って




頭を優しく撫でて、どこか満足そうに笑ってた







聞きたいことは山ほどあった




私たちって兄妹だよ?




なんで?




どうして?




•••すきとか、ずるい




あんな顔するとか、聞いてない




もう、意味わかんないよ







五条家の車に乗った私は




もう、キャパオーバーで




ふかふかの背もたれに体を預けると




ナナミンのために買った




ネクタイのショップ袋が目に入って




やっと、冷静になれた




私にはナナミンがいる



何浮かれてるんだ



まず、あり得ない



あの子たちと遊んで



昔を思い出したんだよ、きっと




うん、大丈夫



何にも問題ない



平気だよ って



何度何度も言い聞かせた







「ただいま戻りました」




玄関からそんな声が聞こえ



キッチンに立ってた私は



火を止めてナナミンを出迎えた




『お疲れ様です』



「ありがとうございます。レイトショーまでに戻れてよかったです」



『まだ少し時間あるからゆっくりしていく?』



「何かいい匂いがしますが、」



『小腹が空いちゃって。フレンチトースト作ってたの。ナナミンも食べる?』



「•••フレンチトーストですか?」



『え、うん?•••なんか食べたくなっちゃって。ごめん、ナナミン甘いの苦手だよね』



「•••いや、いただきます」



『うん、じゃ準備するね』




着替えもせずに



私のことを見るナナミンに



どうかした?って



盛り付けをして



紅茶を淹れながら聞くと




「•••結婚、しませんか」



『へ?』



「私と、結婚してくれませんか」




バックの中から



小さな箱を取り出すナナミン




「もっと色々考えてたんですが、あなたのことが大切すぎて、早まりました。死ぬまでずっと大切にします。結婚してください」




パカっと


箱を開けた中身は


綺麗なダイヤが煌々と輝いていた


.

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 七海建人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:すうぷ | 作成日時:2023年10月19日 12時

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