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ごめん ページ41

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『なんでいるの?』



「さっき帰ってきた。明日、五条家の集まりだろ」



『•••ママが帰ってこないって。忙しいから』



「意外とスムーズに終わっちゃって」




大丈夫かな、私



ちゃんと普通に出来てるかな



ナナミンと繋いでる震える手



少し強張る声



急に来るなんて、ずるい




『帰って来るなら、前もって連絡してよ』




「一応したぜ。まあ、急だったし。お前ん家行った方が早いかなって」




インターホン鳴らしたけど居なかったから



少し待って帰ってこないなら帰ろうと思ってた




そう言うお兄ちゃんは




手を繋いだ私たちを見て、すぐ目を逸らした




「•••七海と飯?」




『うん、』




「そっか。•••七海元気してたか?」




「おかげさまで。特に変わりありません」




「•••そっか」





やけに車の音が大きく聞こえる



マンションのエントランス前



8ヶ月ぶりに会ったお兄ちゃんは



相変わらず、自分勝手で



ちっとも変わってない



なんで、私のお家来たの?



待ってたって、なに?




「•••えっと、、あ。限定パフェ、食いにいこーと思って」




『•••ふーん、そっか』




「ま、明日でいいや。お前、来るんだろ?」




『仕事だから、夜ちょっとだけ』




「おっけ。じゃ、また明日。ごめんな、七海」





じゃーな って



私の頭をぐしゃぐしゃにして



笑いながら帰っていったお兄ちゃん




心臓の音は



バクバクうるさくて



ナナミンに聞こえてないか心配になった




バックに入ってる携帯を確認すると


着信が三件


ラインが二件



【日本着いた。何してる?】



【会いたい】




なにこれ



お兄ちゃん、なんかあったの?



なんか、変だよ




なんとなく見られたくなくて



すぐに携帯をしまうと



ナナミンと目があって



ごめんって咄嗟に謝る




なんで謝ったんだろう



後ろめたい気持ちがあるから?



ナナミンに悪いから?



それとも怒ってるから?



よく分かんないけど



この沈黙を破ったのはナナミンで




「一年記念日。何が欲しいか聞きましたよね」




『へ?•••あ、えっと、うん』




「あなたが欲しいです」




『•••私?』




「心はまだ無理でも、体は自分のものにしたい。私は最低です。•••••けどあなたがどこかに行きそうで怖くてたまらない」





私のことを強く抱きしめたナナミンに




申し訳ない気持ちでいっぱいになった



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 七海建人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:すうぷ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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