俺の妹【五条悟】 (ページ26)

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茫然ページ26

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『ナナミン、やっぱり酔ってる？』

「いえ。お酒には強い方です」

私のことを見つめるナナミンは

好きですか？って

優しく促すように聞いてくる

『•••••••••うん、』

「そうですか。」

『••••••ごめんね。引くよね、ははは』

乾いた笑いのわたしは

ペラペラとお喋りが止まんなくなる

『それより、よく気づいたね。初めてだよ、悟が好きなんて聞かれたの。彼氏も今までいたし、結構カモフラージュ出来てると思ってた、あははは』

だめだ

話せば話すほど、馬鹿になる

呆れてるよね、ナナミン

そういうので偏見持つ人ではなさそうだけど

さすがのナナミンも、ドン引きかな

「もう随分と前から気づいてました」

『•••そっか』

「気持ちは伝えないんですか？」

『うん、伝えない』

「じゃ、これから先、あの人以外の彼氏を作って、結婚するんですか？」

『まあ。•••そうだね』

「分かりました。今日は失礼します。また後日、伺います」

大きな背中を追いかけ

玄関までナナミンを見送り

帰り際に

ごめんね変な話して

って何度目か分からない謝罪をする

「私が告白しても、絶対大丈夫なんですよね？」

『え？•••ああ、うん！』

「今度、あなたに告白します」

『え？』

「2年前からずっと決めてました」

『•••2年前、』

「いい返事しか聞き入れませんし、万が一ダメでも、あなたを口説き落とします。」

では

と帰っていくナナミンの後ろ姿を

ただ茫然と見つめることしかできなかった

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