俺の妹【五条悟】 (ページ19)

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友達ページ19

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「留学の準備は終わりましたか？」

『うん。一週間後出発だからね』

「早いですね」

『うん、早いね』

このままAさんの家まで送って

お別れしたら

2年間、この笑顔を近くで見ることができない

「寒いですね」

『でも冬はクリスマスがあるから、ワクワクする』

綺麗に笑う横顔

ふーっと一つため息を吐いて

「卒業したら呪術師を辞めて、会社員になります」

はじめて、人に話す

あの人たちにも

まだ話してないこのことを

あなたに、一番に話す

私の言葉に驚くことも

否定することもしないAさんは

そっか、頑張ってね

優しく微笑んで

月が綺麗だよって空を見上げてる

「非難しないんですか？」

『え？』

「私は逃げます」

『逃げじゃないよ。それは、ナナミンの選択だよ』

私のことを

大きく包み込むようなあなたに

私の気持ちはどんどん大きくなる

2年間も離れるなんて耐え難い

こんな近くにいるのに

ただの友達のままだ

それは、2年間経っても変わらないだろう

「たまには、メールしていいですか」

『もちろん』

「電話もしていいですか？」

『ふふふ(笑)もちろん』

「時差、調べてから連絡します」

『そんなの気にしないでいいのに』

「たまには、写真も送ってください」

『うん、送るね』

2年間

この温もりと離れなきゃいけないのか

「帰って来たら、会ってくれますか？」

『もちろん』

「飲みに行きましょう」

『そっか。もう飲める歳なんだね』

2年間って、長いね

わたしを見て微笑むあなたが

あまりにも綺麗で

このまま自分のものにしたい

「帰ったら、お話ししたいことあります」

『今じゃなくて？』

「はい」

『すごく気になるよ(笑)2年間待たなきゃだめなの？』

「だめです」

少しでも私のことを思い出して欲しい

モヤっとしたまま

2年間、悶々と私のことを少しでも考えて欲しい

「帰って来たら、一番に会う予約していいですか？」

『ふふふ、なにそれ(笑)』

「家族以外の人と、会う約束です。一番は私が予約します」

『よく分かんないけど(笑)いいよ』

五条さんが、あなたが留学行くからすごく荒れている

そんなこと言ったら

あなたはどんな顔するのだろう

けど

言質は取りました

もう、遠慮しません

あなたを奪いにいきます

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