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最悪だよ ページ18

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俺の前で



ピースをするAに




二週間?って聞くと




ううんって、首を振る




なんだ二ヶ月か、って聞くと




違うよって返事する





「•••え、2年?」




『うん。あっちの大学に編入するの。3年生の冬になったら、就活するために帰ってくる』




「•••いつから?」




『三週間後』




まさかの話にびっくりする俺




2年間も、こいついないの?



2年間も、会えないわけ?




半年、距離置いていたとはいえ



日本と海外じゃ、話違うだろ




「•••たまに帰ってはくるんだろ?」




『あっちに行ってみないと、分かんないかな』




「ホームステイ?」




『最初の一年はホームステイ。後の一年は5人くらいでルームシェアする予定』





目の前にいるAは




俺が、完全に知らないA





俺だけが置いていかれてる気がした




今まで俺のこと追ってきてたのに




今では完全に別の道にいる





「なんでもっと早く言わねーわけ?」




『忙しそうだったから』




「メールくらいしろよ」




『なんで怒ってるの』




「まずな、こう言うのって家族に言うもんじゃないの」




家族



自分で言っときながら



傷つくとか




何なの、俺




目の前のAは




そんな俺にお構いなしで、尚更イラつく





『全然連絡も取ってなかったし、』




「俺に相談の一つや二つもしないとか、考えられねーよ」




『何それ。別に相談しなくてもよくない?私の人生だよ』




「はあ?•••人生、人生、意味わかんねーよ」




『•••••もういい。喧嘩したくて連絡したわけじゃないし。2年間会えないから、最後会って話そうと思っただけ』




最後っていうなよ




悲しくなるじゃねーかよ





「•••••わりい、言いすぎた。••••••多分、忙しくて見送りいけねーけどさ。ま、元気にやれよ。浮かれすぎんなよ、ちゃんと勉強もしろよ」




『•••わかってる。ありがとう。悟もケガとか気をつけてね』




パスタの味も



デザートの味も



全然しなくて



そのまま



当たり障りもない話をして解散した




じゃって解散した後



後ろを振り返ると



街中に消えていくA




綺麗に染められた髪に




華奢な体




周りの男があいつのこと見てて




それだけで腹が立つ





なに、喧嘩してんだよ




あんな楽しみにしてたじゃねーかよ





ああ



今日会わなければよかった




最悪だよ、まじで


.

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 七海建人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:すうぷ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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