来世でも2【時透無一郎】

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『つまんなーい』


「ほら、面白いところだよ」


『全然つまんないんですけどー』



同じベットに入って


ドキドキした時間返してほしいよ



ついに！なんて思ってたのに


あ！っていきなり言い出して



携帯で将棋の再放送見てる無一郎君


この間見れなかったからって


ばかばかばか



ゴロンと横になって


もう何回見たか分かんない


右手にあるピンキーリング



かわいい


無一郎君すごいな


私の好みばっちりわかってるんだもん





「眠い？」


『ううん、ひまなの』


「もう終わった」



携帯をベットサイドに置いて


仰向けになる無一郎君に


ぎゅって抱きつくと、これ以上はダメって



『やだ』


「バカ。離れて」


『なんで？』


「なんでも」


『•••じゃ、離してよ』


「うるさい」



離れてっていうくせに


ずっと優しく抱きしめてるの、無一郎君だよ



髪の毛触りながら


Aって名前を呼ぶの



なあに？って、言ったら


なにもって


よくわかんないけど、なんかすごく幸せ



「眠いなら寝なよ」


『眠くないもん』


「じゃ怖い話しようっと」


『もお！』



なんでなんにもしてこないの？


もはや、わざととしか思えなくなっちゃったよ



高校の時に失敗したから


慎重に って思ってたけど


女は度胸！ って何かの雑誌に書いてたの


そうだよね 今こそ度胸が必要かも



イタズラ心で


目の前にある胸板をつんつんって突っつけば


いつの間に


無一郎君がわたしの上に乗ってる状態で


左右の手は無一郎君に少し強めに握られてる



『•••無一郎君？』


「これ以上はダメ」


『だめ？』


「Aのこと、閉じ込めたくなるから」


『•••閉じ込めてもいいよ』


「バカ。意味分かってない」


『•••分かってるよ。•••無一郎君に何されてもわたし、、、大丈夫だもん』


「•••A」




わたし、無一郎君とならいいと思えるんだよ




•••ううん、無一郎君としかいやなんだ





『•••無一郎君。あのね、わたし•••••』





射抜かれそうな目



息をするのも忘れちゃいそうな綺麗な顔



頬を撫でる優しい手



甘すぎる言葉たち



勘違いしそうになる、キス



その先の言葉なんて言わなくても



きっと無一郎君にはちゃんと伝わってて





「僕に、Aのこと全部ちょうだい」



『••••••無一郎くん、』



「A。••••••全部、僕のものになってくれる？」


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