来世でも2【時透無一郎】

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「Aちゃん、大丈夫？」


『電車動き出すまで、ここで時間潰すから大丈夫だよ』



善逸君とバイトの帰り道


雨で電車止まっちゃってて


ファミレスで時間つぶしてるの


善逸君、お家すぐそこなのに申し訳ないや



『善逸君、気にせず帰って大丈夫だよ』


「女の子1人にできない！」


『•••女の子ってキャラでもないよ』


「Aちゃんが女の子じゃなかったら、この世の中から女の子いなくなっちゃうよ！」


『意味わかんないよ(笑)』


「だーかーら！俺、朝まで付き合うよ！」


『ごめんね、ありがとう』


「佐藤も電車止まってるからこれから来るって。3人でここで語り明かそう」


『ありがとう善逸君』


「•••時透先輩とも、ゆっくり話してみなよ。絶対大丈夫だと思うから」


『•••うん、』



あれからすぐ佐藤君がきて


3人で課題やりながら


窓側の席から


全然止まない雨を眺める


こんな雨なのに外出たら大変


ずぶ濡れだよ


明日、休講になったりするかな




•••無一郎君、何してるかな



今頃あの先輩と連絡取り合ったりしてる？



電話とかしてたらどうしよう



なんだか怖くて携帯も見れないや



「そういえば、最近この辺物騒らしいって」


「佐藤も聞いた？」


「バイト先に警察きた。ストーカー被害だろ？」


『店長が言ってたのと同じだ』


「犯人捕まってないって、やばいよな」


「Aちゃんも、気をつけてね」


『うん！緊張感持つ！』


「Aちゃんは大丈夫だよ(笑)」


『え？』


「時透先輩がいるじゃん！あんなの怖くて、誰も近付かないよ！Aちゃんに近づくだけで、殺気すごいもん」


『そうかな？(笑)』


「たしかに(笑)けど、油断せずに気をつけろよ」


『大丈夫。私走るの早いから』


「よく言うよ、本当に(笑)」



ケラケラ笑ってるけど


やっぱり無一郎君が気になっちゃう


雨すごいけど、大丈夫かな



なんとなくモヤモヤしちゃって


避けてたけど


無一郎君とちゃんと話そう



『私、話してみる』


「うん！誤解だよきっと」


「会長に限って、変な気とかは絶対ないから！」



携帯をバックから取り出して


画面を開くと


とんでもない数の連絡にびっくりする


•••やばい


わたし、ずっと連絡返してなかったんだ



【バイト終わった？】


【いまどこ】


【A？】


【大丈夫？】


【連絡して】


【心配】



ラインに電話


大変なことなってる

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