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無理 ページ7

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「3組のサッカー部、知ってる?」

『サッカー部?だれ?』

「えーっとほら。キャプテンやってた」

『あー!•••名前なんだっけ』

「まあいいや。そいつが、連絡先教えて欲しいって」


え?って

びっくりする私の声よりも

その後ろから聞こえる

はあああ?の声の方が大きくて

耳を塞ぐ


『もお。なに?そんな大きな声出して』

「硝子、なんだよその話」

「さあ?私もよく知らないけど、Aと仲良いなら聞いといてくれって」

『なんか用事かな?あんまり話したことないんだけど』

「ばっかじゃねーの!健全な高校三年生舐めんなよ!」

『なんで、五条くんが怒ってるの?』

「連絡先交換するってことは、変な目で見られてるってことだよ」


変な目?

変な目って


『•••五条くんじゃないんだから』

「悟、それは大袈裟だよ(笑)」


前のめりになる五条くんは

あいつは、まじでやめとけって


「あんた、また始まったよ」

「はいはい、悟。わかったから」

「いや、今回はマジだぜ」

『で、今回はなに?』


男の子と

連絡先を交換するとき

なぜか、五条くんチェックが入る


関係なくない?って

呆れる私に

それは言い過ぎだろって

少ししょぼくれる五条くん


何だかその顔が

ちょっとかわいそうで

一応、このよくわかんない茶番に付き合わなきゃいけない


「女で遊びまくってるらしいぜ」

「まあ、あいつ人気だもんな。」

『へー、そうなんだ』

「ばっかだねー、お前ら。あいつの裏の顔を知らないんだよ」

『裏の顔って』

「だから、やめとけ。な?」


こうやって

言いくるめられて

連絡先を交換できないどころか

ここ三年、彼氏すらできない


『五条くんのせいで、私のアオハル台無しだよ』

「俺らとアオハルしてんじゃねーかよ。ほら、早くパフェいくぜ。硝子、その連絡先交換、適当に嘘ついて断っといて」

「あいよー。じゃ、楽しめよ」


ひらひらと手を振る硝子ちゃんに

夜電話するねー!って

声をかけて

慌てて五条くんの後を追いかけた


『自分は、ななこちゃんとアオハルしてるからって、私から取り上げないでよ』

「取り上げてねーよ」

『私も恋したいのに。五条くん、意地悪しすぎ』

「はあ?」

『私に先越されるのが嫌なんでしょ?』


私なんかに

先に彼氏できるのが嫌なんだよきっと


『彼氏ほしーな』

「ダメ。ムリ。」

『む、無理?もお、最低』

「うん、無理。絶対ダメ。やめとけ」


本当失礼だ、五条くんって

.

スーパーマン→←名無しのななこちゃん



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , さしす組   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:すうぷ | 作成日時:2024年2月26日 21時

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