生まれ変わっても【五条悟】 (ページ31)

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「あんたって、五条がハツカレ？」

放課後

四人しかいない教室で

お菓子を食べてたら

そんなことを聞いてくる硝子ちゃんに

不思議に思いながらも

うんって返事をすると

「五条〜、あんたがハツカレだってよ」

後ろの席にいる五条くんに

そんなことを言う硝子ちゃん

「ちょ、硝子！」

「あんたが、しょうもない話、夏油に相談するからだろ」

『相談？なんかあったの？』

「あああーー！何もねぇーよ！！！」

めちゃくちゃテンパる五条くんは

私の前の椅子に

後ろ向きで座り直すと

「•••俺がハツカレってまじ？」

硝子ちゃんと同じ質問をまたするから

うんって頷きながら

机の上にあるポッキーを食べる

このポッキー美味しい

期間限定だから

なくなる前に買いだめしようっと

そんなこと考えながら

目の前の五条くんを見ると

お前はほんとにバカって

ほっぺをぷにってされながら

結構な悪口を直球で言われるけど

全然痛くなくて

優しい五条くんの手になんだか笑っちゃった

「なんだよ、」

『ううん、(笑)五条くんこそ、どうしたの？』

「まあ、いいや」

『ん？』

「•••俺がハツカレなら、いいわ」

独り言のように

何度も何度もそんな言葉を言う五条くんは

机に突っ伏したかと思えば

ガバって顔をあげて私の顔を見た

「•••クリスマスプレゼント、何にもいらねぇって言ったけど欲しいもんできた」

『へ？•••あ、うん。何が欲しいの？』

「•••お前」

『わたし？うん、いいよ』

「はああ？！意味わかってんのかよ！」

『えええ？彼女になってって意味じゃないの？』

「お前はとっくにもう、俺の彼女だろ！」

『あ、そっか(笑)』

「大事なこと忘れんなよ、ばか」

そんな私たちを

ケラケラ笑いながら

硝子ちゃんと夏油くんは見てて

じゃもう帰るわって

手をひらひらしながら帰っちゃった

バイトまであと少しあるから

コンビニでこのお菓子買って行こう

ねぇ、五条くんコンビニ寄っていい？って

五条くんの方を見ると

いつになくすごく真剣な顔で

なんだかドキッとした

「お前のことすげー好き」

『•••うん』

「Aと結婚するって決めてるし、俺の命よりマジで大事なの」

『伝わってるよ』

「一生大切にする。•••俺に、お前のこと全部ちょうだい。」

『え？』

「•••意味わかるよな？」

蕩けるように甘い眼差しで

私のこと見る五条くんから

目が離せなかったんだ
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