カップル ページ29
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「ここで決定な」
『わあい!やったね!』
五条くんのお家で
卒業旅行の計画を立ててる私たち
五条くんのお家は
いつのまにか
私たちの溜まり場になってて
今日もこうやって
旅行の計画に来たの
付き合ってから
五条くんのお家にお邪魔するのは
初めてで緊張したんだけど
桃鉄する、五条くんに夏油くん
硝子ちゃんと私は
パンフレット見ながらお菓子食べてて
いつもと変わらない光景で
私の頭の中は
旅行のことでいっぱいだったのに
「じゃ、私はそろそろ帰るよ」
「夏油帰るなら、私も」
急に
いそいそと帰る準備をする二人
『じゃ、私も』
「Aはだめ」
『でも、二人とも』
「•••二人っきりになりてぇって言ってんの」
くくくって笑う夏油くんに
ニヤつく、硝子ちゃん
「悟に、計画立てたらすぐ帰れって言われててね」
「五条、ハメ外すなよ。じゃ、お邪魔しました」
「また、月曜ね。A、気をつけるんだよ」
バタバタと
五条くんの部屋を出て行った二人を
ただ茫然と見送って
え?って
やっと、正気に戻った時には
五条くんと二人っきり
ハメ外す?
気をつけて?
え?って
またびっくりしてると
隣に座った五条くんは
私のことを優しく抱きしめた
「•••そんな緊張すんなよ。別になんもしねーよ」
『•••ハグしてるくせに』
「•••海外では挨拶だよ」
もう心臓バクバクで
五条くんに聞こえちゃいそう
目の前の五条くんは
別に普通な顔で
私のほっぺ撫でたり
髪の毛撫でたりしてて
やりたい放題
『•••くすぐったいよ』
「はは(笑)かわいーお前」
『•••ちょっと、ばか、離れて』
「やだわ、離れねぇし」
思いっきり抱きつく五条くん
けど優しくて、あったかくて
好きって思わず溢れちゃうくらい
五条くんは私のことを大切にしてくれてる
あの日
優しく話を聞いてくれた五条くんからは
たくさんの愛がすごく伝わってきて
今目の前のことを大切にしよう
私の隣は絶対五条くんなんだ
って
気づいてから
私はもっともっと、五条くんのことを好きになった
「俺の方がすきだわ、」
『•••うん、』
「二人っきりになるの、早く慣れろよな」
『•••慣れてるよ』
「•••照れるお前も可愛いけど、俺はもっとラブラブしてぇの」
カップルっぽい会話だ
って考えてたら
カップルだわって
優しくデコピンされて
二人でケラケラ笑って
なんだかすごく幸せだった
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作者名:すうぷ | 作成日時:2024年2月26日 21時