誕生日 ページ24
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【家の前着いた】
何度も何度も鏡の前で
変なところがないか確認
硝子ちゃんに付き合ってもらって
今日のために買った
ワンピースにリップに
髪の毛は少しだけ巻いて
うん、きっと大丈夫
変じゃない?
ふうって深呼吸してから
玄関ドアを開けると
気だるそうに立ってる五条くんと目が合って
目を丸くする五条くんに
やっほって、手を振った
『ごめん、お待たせ』
「•••おう」
『あ、誕生日おめでとう』
今日は
あっという間に五条くんの誕生日
昨日は沢山の女子から
プレゼント貰ってたけど
いらねーって言って
担任の先生、夜蛾センに渡してた
夜蛾センすごい困ってたけど
プレゼントどうしたんだろう
「•••さんきゅ」
『私がライン送ったの一番だった?』
「寝落ちして朝ラインくれたじゃん」
『ごめん、眠くて(笑)』
「ライン返ってこねーし、ドタキャンされると思った」
『そんなことしないよ、約束は守ります!』
「ん。今日もすげー可愛い」
『•••ありがと』
「俺のためにだよな?」
そんな目で見つめられたら
うんって頷くことしかできなくて
俯く私を
まじかわいって
おちょくる五条くん
「本当可愛い。まじで好きだよ」
『•••ありがとう、ございます』
隣にいることに
慣れているはずなのに
私服だからかな
なんだかドキドキする
休日は人が多くて
不意にあたる
五条くんの右手にドギマギして
パンケーキ屋さん並んでる時
近くなる顔に
心臓破裂しちゃうかと思った
好きだな
かっこいいなって
その度に意識しちゃってダメダメだったけど
五条くんとのデートは
本当にずっと楽しくて
あっという間に帰る時間
お家の近くにある
ちっちゃな公園
そこのベンチに二人で座って
貰ってくれるか分かんないけど
緊張しながら五条くんにプレゼントを渡した
「え?俺に?」
『•••うん』
「開けていい?」
『•••お家で開けて欲しい』
って聞きながら
私の目の前で開ける五条くん
「欲しいって言ってたの覚えてたの?すげー嬉しい」
『•••貰ってくれるの?』
「当たり前だろ。お前のプレゼントしか貰わねーよ」
どう?似合う?って
笑う五条くんに
かっこいいよって言うと
バカ今のは反則って
なんでかほっぺたつままれて
そのままふにふにされた
本当は
今日、伝えたなきゃいけないこともあるんだ
緊張するけど、聞いてくれるかな
『•••あのね、五条くん』
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作者名:すうぷ | 作成日時:2024年2月26日 21時