生まれ変わっても【五条悟】 (ページ18)

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ありがとうページ18

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五条くんとのデートは

本当にすごくたのしくて

考えてみれば

二人っきりで遊んだことなんてなかったなあって

もちろんドキドキしたけど

すごく幸せで

心から満たされる感じがして

この温かさを知ってるような

懐かしい感じがして

ちょっぴり不思議だった

「俺すげー幸せ。Aが隣にいるだけで、世界一幸せだわ」

好きとか言われてないのに

そんな顔で嬉しそうに笑う五条くんに

自分の中で何かが溢れ出して

この気持ちから逃げられないって

やっと、理解した

今までは

異性として五条くんのこと見てなかったのに

五条くんのこと

好きなんだ、私って

「もう帰る時間じゃん。帰りたくねー」

『なんで？ママたちいないの？』

「バイバイしたくねーの。わかる？1秒でも長くいたいんだよ、俺は」

こんなサラッと

恥ずかしいこと言えちゃう五条くんとは違って

ありがとうしか返せない私は

私が残したハンバーガーを

間接キスとか気にしないで食べる五条くんに

ドキドキしちゃって

満員電車で

五条くんと近くなるだけでも

ドキドキしちゃって

気がついたら

お家の近くまで帰ってきてた

「じゃ、また月曜な」

『•••ん、ありがとう』

バイバイって手を振ると

私の頬を優しく撫でて

おやすみって

蕩けるように優しく笑う五条くん

「一日一緒いたから、離れたくないな」

『•••五条くん、』

「そんな顔すんなよ。マジで帰りたくなくなるじゃねーかよ(笑)」

Aが玄関の中入るまで心配だから見とくわって

ポッケに手を突っ込む五条くんを見上げると

やっぱり優しい顔して笑ってる

『•••ねえ、五条くん』

「ん？」

『•••今日見た映画の話なんだけど。前世の記憶って本当に持って生まれたひといると思う？』

「•••さあ？わかんねーよそんなの。ファンタジーじゃん」

『•••そっか、そうだよね』

「なんで？」

『•••五条くんといるとドキドキするけど、なんか懐かしくて安心するの。私の居場所はここだよって。だから、私たち前世でも知り合いだったのかなあって考えてた』

恥ずかしくて

少し早口になる私に

五条くんは

少しだけ驚いた顔をした後

「俺は前世でも現世でも、もちろん来世でも。お前が一番だよ。Aしか見えてねーくらい、好き。俺の隣は、A以外ありえねーから」

ストレートすぎる言葉に

やっぱり私は、ありがとうしか返せなかったんだ

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