Suite Room -ワタナベマホト‐

＊35＊　〜サグワ目線〜　飲み会 ページ36

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※サグワ目線※






「「「「「「お疲れ様で〜〜〜す！！！！！」」」」」」




夜１０時。



今日は早めに練習が終わった。



明日の練習は少し遅い時間に始まるため、
スタッフさんみんなでスタジオ近くの居酒屋に飲みにきた。




……俺はあのラインをみてから練習に身が入らず
失敗ばかりしてしまっていた。





「…なぁ、今日めっちゃ不調じゃなかった？」



ゆうこんくんが心配そうに言った。




「……ん、まぁ……。」




「……なんかあったとか？」




「…………。」




あーなんでゆうこんくんこんなに鋭いんだろう。




「相談、乗るけど。
………Aちゃんのこと？」




……ほんと、鋭すぎ。





「……別にっ、相談するほどのことでもねーから！！」



そう言って俺は最近成人してやっと飲めるようになったお酒を
ぐいっと一気に飲んだ。





「あんま飲みすぎんなよ。」




ゆうこんくんはあまり深くは聞かず、話題も逸らしてくれた。


なんだかんだ、優しいというか、気のきくというか…。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




ぼーっとして、てきとーに話をしてるうちに

いつのまにか3時間が経っていた。


時刻は午前1時。


疲れがたまっているせいか、酔いつぶれているスタッフさんも多くいる。




隣でゆうこんくんも規則正しい寝息を立てて眠っていた。



「はぁ……。」






Aたちのことを考えると、自然にためいきが出ていた。




「どうしたの？」




ちょうどトイレから戻ってきたリンカさんが、俺の背後に立っていた。

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