酔っ払いと俺 ページ4
今回は全て上杉目線です。
桜の殺す発言を後にして焼き鳥屋を出た。
〔ほら、ちゃんとまっすぐ歩け〕
『まっしゅぐ、あるいちぇるもん!』
自分では、まっすぐ歩いているつもりなのか、全くまっすぐでなくゆがんでいる。
桜はフラフラだ。酔いすぎて、何度も路上で『おやしゅみ』と言って寝ようとしたり、電柱に『こんにちゅあ』と挨拶するため、仕方なくおんぶをすることにした。
〔のれ、桜〕
『うにゅ。』
しっかりと話せていない桜がレアで可愛い。
『典ぃ』
[ん。〕
『桜ぁといれいきちゃい』
嘘だろ。店出る前に言えよ。
『典のお家行くぅ!』
〔は?!それは無理だからな〕
『むぅー。じゃぁ、さくら1人で行くもん!』
〔はいはい。今のお前に何ができるんだよ〕
可愛いけど、いつものこいつとは違って、いまの桜は0といってもいいほど、1人では何もできないだろう。
俺が桜を下ろして、近くのコンビニを探しているうちに、酔っ払いは勝手に俺の家の方に歩き始めた。
〔お前なぁ…〕
『典のおうちはぁー。こっちー!』
フラフラなまま歩き出す。
フラフラすぎて、なんども電柱にぶつかりそうになっていた。
〔ちょ、もーわかった。わかったから止まれ!〕
『にゅえ?』
俺はもう一度桜をおんぶして、今度は自分の家を目指した。
〔ほら。着いたぞ酔っ払い。早くトイレ済まして自分の家かえんぞ〕
『はぁーい』
トタトタと足音を立てて走って行く。
『典ぃ。眠いよぉ。桜ネムィ。』
トイレの次は眠いって…
〔はいはい。あと20分くらい歩いたら着くから〕
『やだぁ!』
お前は幼稚園児か!?
『今日は典ぃの家をおとまりしゅる!』
〔ダメだ。ちゃんと帰るぞ〕
『やだぁぁぁ!おちゅまりする!』
顔を赤くし、目をウルウルさせての攻撃は反則だと思う。
〔ちょ。もー、〕
『??』
そーゆー、無自覚な可愛い顔をするのは反則だろ。
〔…わかった。けど着いたらすぐに寝ろ。 わかったな?酔っ払い〕
『まかしぇろ!』
可愛い…
俺は桜を連れて自分の部屋に入り、ベットに横にならした。
『典ぃの、においしゅる』
と言いながら、桜は俺の布団を抱いている。
〔はいはい。〕
本当に可愛い。抑えろ!…抑えろ俺!
俺が手と顔(頭を冷やすため)洗って、帰ってくるとふと桜は寝ていた。
ついその寝顔が可愛くて写メに収めたのは、秘密にしよう。
いつもとは違う桜…可愛い(●´ω`●)
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マカロン(プロフ) - 面白いです。更新がんばってください! (2018年6月27日 8時) (レス) id: 1baa14e7c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゃろっと | 作成日時:2018年6月17日 23時