第68夜 ページ29
大丈夫、怖くなんかない。
落ち着いて話せばきっとわかってくれる。
震える手を強く握りしめて、わたしはシンドバッドさんの前に出た。
「カシムは自分のためだけに動いていた訳じゃない。スラムの、この国の人のために"霧の団"を作った。それは決して間違いなんかじゃない!!
世の中には困っていた人を助けることができる人もいる。それを組織したのがカシムなんだよ…。王様が振り向いてくれないから必死に振り向かせようとしているだけなんだよ！
それを悪く言わないで！」
息を荒くしてわたしは言った。
初めてのシンドバッドさんに対しての反抗。
わたしはバカなんじゃないのって思うかもしれないけど、これだけは譲れない。
あの時、カシムがアリババくんに言っていたこと。
それはきっと嘘でも何でもないと思うから。
だからわたしはこうしてシンドバッドさんの言葉を否定したかった。
「A、お前もその義賊に毒されたのか？」
「！ 違う！これはわたしの意志だから！」
「お前がそんな義賊になってまで、この国を変えたいのか？ここはお前の国でも、お前の“世界”でもないんだぞ？」
「…っ!! わたしは、」
そりゃ、最初は軽い気持ちだったかもしれない。
けれど今は違う。
この国だから、この世界だから、わたしは変えていきたいんだ。
あの人に言われたんだ。
『──私の大切な世界を助けてくれ！』
「───わたしはこの世界を助けるために、ここに来たんだから!!」
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舞 - とても面白いです。原作でもこのストーリーがあればいいのにと思うくらいです。続きが見たいので頑張って下さい(^O^) (2014年5月29日 12時) (
レス) id: c9be75eeff (このIDを非表示/違反報告)
遙コノハ(プロフ) - ゆづもさん» お疲れ様！！ (2013年3月2日 17時) (レス) id: 3bae9c9dcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆづも(プロフ) - 遙コノハさん» おひさー！私もテストやらなんやらようやく終わったよー！ (2013年3月2日 16時) (携帯から) (レス) id: 3a6f61d3e7 (このIDを非表示/違反報告)
遙コノハ(プロフ) - お久しぶり・・・かな？テスト勉強やらで、なかなか来れなかったんだよ〜〜＞＜見ない間に話し進んでてビックリしたわ。 (2013年2月27日 14時) (レス) id: 3bae9c9dcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆづも(プロフ) - ゆるさま。さん» ありがとうございます！これからもよかったら読んで下さい！ (2013年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: 3a6f61d3e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづも | 作成日時：2013年1月17日 18時
