第50夜 ページ11
「化けもんだ…!!」
みんながその青い巨人を見て狼狽える。
けれどわたしはその巨人を見てなにか懐かしい感じがした。
「ここは通らせないよ！」
小さな少年がその巨人に乗りみんなを足止めしている。
これでは逃げられない!!
すると誰かがその巨人と少年の前に出てきた。
頭に巻いてある布を取ると少年は驚いた顔をした。
「アリ、ババくん…？」
少年は確認するように目を開き、アリババくんを見つめた。
「お前の知り合いなのか!?アリババ」
「ああ」
そう言ってアリババくんはその少年に手をあげた。
「アラジン久し振りだな、ウーゴくんをしまってくれないか。俺の仲間がビビってる」
アリババくんの問いかけにアラジンと呼ばれた少年はその青い巨人を収めた。
「あのね、アリババくん。僕、アリババくんに会いに来たんだよ！話したいことがたくさんあるんだよ！あの時のことを覚えているだろう？約束したもんね！」
子供のような笑顔でアラジンは言った。
しかし、アリババくんの顔は冷たいままだった。
「アラジン…ごめん……」
アリババくんが手を伸ばすとアラジンはその手を取ろうと伸ばす。
しかしその手は交ざらなくて、アラジンの手は空を切り、
「約束は、守れなくなったんだ」
アリババくんの手はアラジンの肩をトンと叩いて、アリババくんはアラジンを過ぎていく。
するとどこからか声が聞こえてきた。
「盗賊だ!!いたぞ、かかれ!!」
「国軍の援軍が来たぞ！」
「おいアリババ ずらかるぞ！」
「ああ。任せろ」
前のようにアリババくんは懐からナイフをとりだす。
アリババくんの周りを炎が包み込み、それに乗じて霧の団は逃げ出す。
わたしも逃げようとしたら、誰かがわたしの手を取った。
「！」
「A、行ってはいけません！」
「ジャーファルさん…!!」
わたしの手をつかんだのはジャーファルさんで、その手を離さないと強く握りしめる。
「……ごめんなさい」
「！！」
わたしは小さく謝ると、いきなりその場から消えた。
「──A!?」
ジャーファルは強く掴んでいた少女がいきなり目の前から消えたことに目を疑った。
しかし、自分の手はもう誰も掴んでいなくて、ただ少女の匂いだけがその場に残ったのだった。
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舞 - とても面白いです。原作でもこのストーリーがあればいいのにと思うくらいです。続きが見たいので頑張って下さい(^O^) (2014年5月29日 12時) (
レス) id: c9be75eeff (このIDを非表示/違反報告)
遙コノハ(プロフ) - ゆづもさん» お疲れ様！！ (2013年3月2日 17時) (レス) id: 3bae9c9dcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆづも(プロフ) - 遙コノハさん» おひさー！私もテストやらなんやらようやく終わったよー！ (2013年3月2日 16時) (携帯から) (レス) id: 3a6f61d3e7 (このIDを非表示/違反報告)
遙コノハ(プロフ) - お久しぶり・・・かな？テスト勉強やらで、なかなか来れなかったんだよ〜〜＞＜見ない間に話し進んでてビックリしたわ。 (2013年2月27日 14時) (レス) id: 3bae9c9dcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆづも(プロフ) - ゆるさま。さん» ありがとうございます！これからもよかったら読んで下さい！ (2013年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: 3a6f61d3e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづも | 作成日時：2013年1月17日 18時
