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横山side

『やす泣かせるとかほんまありえへん。』

突然きた大倉からのメール。

大倉とはやすを通して仲良くなった。

やからあんまりメールすることも無く、よろしくメール以降初めて来たメールで俺は少し驚いた。

そんで開いてみたらアレやった。

やすが泣いてる?俺のせいで?

最近、俺はやすを避けて過ごしていた。

それは俺自身がやすを求めすぎて壊れそうやったから。

授業中もやすを想って、先生の話が耳をすり抜けていった。それからテストの点数も落ちた。

勉強が出来なくなったのをやすのせいにしてるわけじゃないねん。

そんくらい俺はやすを好きになってしまった。

人に恋をしたことがない俺はそんな経験が初めてで怖くなった。

裏切られたら?捨てられたら俺はどうするん?

こんなに惹かれていった心をどうやって取り戻すねん

そんなことを最近考えるようになった。

やから、俺はやすを避けていた。

避けたって何も変わらへん。

しかも避けたことで好きな気持ちは増すだけやった。

アホやん。ただ傷つけて、何の解決にも繋がらへんのに自分一人でで空回りしとった。

俺は今すぐにやすと話さなあかん気がして電話をかけた

やす。、お願いや。

俺は電話をギュッと強く握りしめた

安「、もしもし」

横「やす、、?」

安「はい」

横「今から安ん家行ってもええか?」

安「、はい」

やすは少しこわがっているような声やった

俺は必死に声が震えるのを抑えて話した。

電話を切った後、俺は走ってやすの家に向かった。

ピーンポーン

安「はい、開いてます。」

横「、、おん」

前やすの家に来た時は、

「横山先輩、?あかん、緊張するわ〜!」

って言うてたのに、俺のせいで。

横「、お邪魔します」

俺はやすの家に上がり、ソファーに座っているやすを見つめた。

俺とやすの間に長い沈黙が続いた。

横「あの、やす。」

安「、はい」

俺はやすのソファーの前に正座をして座った。

やすは俺と目が合わへんようにずっと下を向いたままやった。

横「やす「嫌や!」

俺が話始めようとした時やった

やすが大きい声で叫んで持っていたクッションを強く掴んだ。

やすの目から涙零れた。

横「っえ、」

安「別れたないぃ!」

それはやすが言った初めてのわがままやった。

俺ほんま最低や。

こんな気持ちにさせて、。

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作者名:maya ∞ | 作成日時:2019年10月10日 20時

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