二度目の初恋【増田俊樹】

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貴方side




増田さんが帰った後、私達も気まづくなりその日は解散する事にした
家に帰りジュエリーボックスを開き卒業式(あの日)に増田さんから貰った袖のボタンを手に取った

まさかあの時介抱した男の子が増田さんだったなんて…そんな事思ってもみなかったし今まで忘れてて思い出しさえしなかった。

学校で初めて会った時顔が傷だらけだったのはそういう事だったんだ。ヤンキーと間違えたりなんかして私ってばもう…




貴方「もし事故の事を忘れていなかったら今頃私が増田さんの彼女に…」




いやいや、そんなのわからないよね。
私は彼女さんと違って美人じゃないし何の取り柄もないもん。
きっと私だと分かってもお礼を言われて終わりだっただろうな…




貴方「はぁ…増田さんきっと今彼女さんの所だよね。これからどうするんだろう」




その時、電話が鳴り響きスマホを手に取ると増田さんからで慌てて飛び起きた




貴方「も、もしもし…！？」

増田『あ、Aちゃん？ごめんね急に』

貴方「いえ！…えっと、大丈夫ですか…？」

増田『うーん笑、まあぼちぼちってとこかな！』

貴方「…無理に元気を出そうとしなくたっていいじゃないですか」

増田『…』

貴方「私は後輩だし声優としてもまだまだひよっこなので頼りにならないかもしれませんがこの前みたいに話を聞くことはできます！対した事は言えないと思うけど…話して楽になるのならその手助けをさせてくれませんか？」




そう伝えたが返事が無くて不安が過ぎった
もしかして迷惑だったかな、？





増田『ありがとう。実はそのつもりで電話したんだ笑』

貴方「！いくらでも聞きます！」

増田『…あのさ、少し会える？』

貴方「大丈夫です！どこに行けば…？」

増田『今この前話した公園にいるんだ』

貴方「じゃあすぐ行きます！」

増田『ありがとう、待ってるよ』




電話を切ったあと上着を羽織りすぐに公園へと向かった




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