二度目の初恋【増田俊樹】

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日付が変わる前にお開きにしようということでお店の前で皆さんと解散した

あちゃ〜…電車もう無いな。タクシーは高いし…仕方ない歩いて帰ろ




増田「え、Aちゃん歩き？」

貴方「はい！散歩がてら少し歩きたいなって」




そう言うと自分の腕時計をチラッと見て申し訳なさそうな顔を向けられた




増田「終電無くなっちゃったか…気づかなくてごめん！」

貴方「えっ、いや全然！」

江口「あ、そっかAちゃん電車か…ごめんね！？」

貴方「そんな！本当に歩きたかったので大丈夫です！」




逆に気を使わせちゃったようで悪いな…
楽しい時間を過ごせたし全然いいのに。




増田「俺送ってくよ」

貴方「えっ」

増田「家どの辺？」

貴方「だっ、大丈夫です！！！」

西山「そういえばAとだーますさん同じ方向だよね！」




え、そうなの？ちょっと嬉しい…じゃなくて！
宏太朗くんってば何余計なこと…！




増田「じゃあ丁度いいね！」

貴方「む、無理無理無理！本当に無理ですから！」

増田「どうして？」

貴方「どうしてって…」




好きだったからです。
それにまた増田先輩の事を好きになりそうで怖いんです




増田「あ、ごめん…俺と2人とか嫌だよね」

貴方「い、いえ決してそういう訳では…」

増田「？」

貴方「…」




そんな悲しそうな顔しないで下さい。なんか罪悪感が…

増田先輩の悲しい顔に耐えられず心の中でため息をついた




貴方「…よろしくお願いします」

増田「！うん！」




高校1年生の私へ。
貴方は数年後増田先輩と2人で並んで歩く事になります。



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