第119夜 ページ20
「モルさんは、どう使いたいんだい？」
「え、私…？」
アラジンはモルジアナを見て言った。
「うん、ヤムさんが言ってたんだ。新しい魔法を作る時は、まずこれからどんなことがしたいか楽しく考えるんだって。"眷属器"の能力もきっとそうなんじゃないかなぁ…」
「私のしたいこと……」
そう呟いて黙るモルジアナ。
どんなことがしたいか楽しく考えるか…。
わたしも魔法についていろいろ考えてみようかな。
その時、モルジアナが口を開いた。
「私は…みなさんの役に立てるような強さが欲しいです」
「えっ？」
「…いや、モルさんは、もう十分強いよ」
二人声を合わせて喋るアリババくんとアラジン。
わたしはまだモルジアナの戦闘を見ていないのでどのくらい強いのか分からない。
モルジアナはそんなに強いのか…!?
「そういえばわたしとアリババくんを連れて軽々と屋根の上を飛んでたよね」
あの時はこんな小さな少女のどこにこんな跳躍力が秘められているんだって思ったな。
「そうだな。あの時、俺をぶん投げてくれたときは助かったよ。モルジアナがいなけりゃ、俺は壁を越えられなかったし、空中の敵と戦えなかったなあ」
「僕も空中で助けてもらったよ！アリババくんやおじさんをビュンビュン飛んで運んでくれたのもモルさんだったねぇ…」
三人はそれぞれのモルジアナの活躍ぶりを言い合う。
「すごいねぇ、モルさんがいると。僕たち、羽が生えたみたいになっちゃうね！」
「私がみなさんの……羽………」
そう言ってもんもんと"何か"を想像するモルジアナ。
しかしそれが"何か"と悟ったアリババくんは青い顔をした。
「………」
「…？どうかしたの、Aさん？」
「ううん、何でもない！」
つい誤魔化しはしたものの、わたしはあることを思った。
わたしもいつかこの三人と一緒に戦場に立ってみたい。
帰りを待つんじゃない、一緒に戦うんだ。
そう強く思ったのだった。
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リオン - 更新頑張ってください。白龍にものすごいイラつきます。 (2014年3月27日 16時) (
レス) id: 05f7c9a81e (このIDを非表示/違反報告)
マリオ猫 - いつも、楽しんで見させてもらっています、頑張ってください。 (2014年3月26日 11時) (レス) id: 5341ad8bcb (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - 更新頑張ってください！！応援してます(>∀<)/ (2014年3月25日 16時) (レス) id: d067e201be (このIDを非表示/違反報告)
夢 - 応援してます。 (2014年3月25日 14時) (レス) id: 4acf52a743 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - この小説って誰落ちになるんですか？？ (2014年3月25日 11時) (レス) id: 032c5536ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづも | 作成日時：2013年8月3日 19時
