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第101夜 ページ2

バルバッドでの内乱の後、アラジン、アリババくん、モルジアナはシンドリアに食客として預けられた。

その後、シンドバッドさんは煌帝国へとバルバッドについての会談に向かった。


バルバッドを共和国として認めてもらうために。

その案はアリババくんが出したものだ。

バルバッドの王政をなくす。

そして新たな"バルバッド共和国"を創るというものだ。

果たして、それは成し遂げられるのかはシンドバッドさんの腕にかかっている。



その一方で、アラジンとアリババくんは元気がなかった。

お互いに守れなかったものがある。

それを一人で抱え込み落ち込んでいるのだ。



そういうわたしは、泣かなかった。


別に悲しくなかったわけではない。

ただ、カシムが近くにいるような、そんな気がして──。





●○●○●○●○




「あ……」



一人でシンドリアの宮殿を歩いていると、アリババくんが俯きながら座っていた。



「アリババくん、」

「……Aか」



わたしが声をかけるとアリババくんは元気のない声を出した。

まだカシムのことを引きずっているのだろう。



「ん?アリババくん、それって…」

「ああ、これか?」



アリババくんの手の中には二つのピアスが光っていた。

どこかで見たことのあるピアス。



「これはカシムのつけていたものなんだ」

「! カシムの?」



カシムは黒い灰になった。

その衝撃は今でも覚えている。

でもわたしよりもアリババくんの受けた衝撃のほうがどれだけ重いのだろう。


大切な友達の死。

それは一生アリババくんの中に残るだろう。


そのアリババくんの手をわたしは握った。




「…A?」




.

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リオン - 更新頑張ってください。白龍にものすごいイラつきます。 (2014年3月27日 16時) (レス) id: 05f7c9a81e (このIDを非表示/違反報告)
マリオ猫 - いつも、楽しんで見させてもらっています、頑張ってください。 (2014年3月26日 11時) (レス) id: 5341ad8bcb (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - 更新頑張ってください!!応援してます(>∀<)/ (2014年3月25日 16時) (レス) id: d067e201be (このIDを非表示/違反報告)
- 応援してます。 (2014年3月25日 14時) (レス) id: 4acf52a743 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - この小説って誰落ちになるんですか?? (2014年3月25日 11時) (レス) id: 032c5536ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆづも | 作成日時:2013年8月3日 19時

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