１９５：ＪＢ ページ45
……
『あれ、ジェボム君、早かったね』
19:40
『席はそこね。練習生達の向かいに座って』
俺は結局、休憩中に眠ることはなく
読み合わせにやってきた。
『ジェボム先輩、お疲れ様です！』
『読み合わせ宜しくお願いします！』
『宜しくね』
席に着くと
それは俺だけではなかったようだ。
『ずっと、練習してたの？』
新しいはずの二人の台本には
もうたくさんの書き込みがしてあって
『はい！また１からのつもりで』
手の体温で紙は少し波打っている。
『私達は寝てる場合じゃないですから！』
……二人も寝てないんだ
それは
俺も同じだった。
代役で来てくれるのはたぶん
というか
絶対に君で。
喜んですぐに
気持ちは引き締まった。
だって今日、君は
オフだったはず。
シドニー観光するんだって
昨日きみは楽しそうにメッセージをくれた。
そのオフを潰して
遥々来てくれるのだ。
寝てなんていられなかった──
『あ！おはようございます！お久しぶりです』
そしてそれから
10分ほどした頃。
『……え！今のって！』
ふと耳に届いた声に
練習生二人が即座に反応した。
『ウソ、まってまって』
立ち上がって
エレベーターの方を見る二人。
会議室が空いていなくて
屋上テラスが会場になった読み合わせ。
解放感溢れるこの場所で
『……！Aオンニ！！』
君を見つけるのは容易だった。
本当は俺もここで
驚いて駆け寄るべきなのだろう。
……またやったな…(笑)
駆け寄っていく二人越しに
こちらに気付いた君と目が会った。
歯がゆい笑顔が交わる。
『サプラーイズ(笑)』
二人にそう言う君を見て
口がニヤつくのを堪える俺。
『…サプラーイズ(笑)』
テーブルに来ると
君は棒読みで俺に言う。
『…びっくりー(笑)』
俺も棒読み。
『『……ふぅ(笑)…』』
君が俺の隣に座ると
二人で同時に深呼吸をして、
それが更に笑えた。
……バレるぞ…(笑)
こんなことでも笑える理由は
君と俺にしか分からない。
それがまた
俺達をくすぐった。
『では、始めまーす───』
それから間もなくして
軽い挨拶から読み合わせ開始。
練習の成果なのかダメ出しは少なく、
何も言わせなかった君はさすが。
そして約１時間後。
『──では、解散！』
読み合わせは無事終了になった。
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麦茶(プロフ) - 蘭さん» JBのファンの方に受け入れて頂き、とても嬉しいです(ToT) 場面が進んで、少しスピードを上げられそうです！ また推敲スランプになるまではテンポ良くの更新頑張ります！！ (2016年6月18日 19時) (
レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - スランプ中なのですね＞＜私自身じぇぼむペンだったものですからとても嬉しく微笑ましい内容でスラスラと読み進めてきました^^あまり深く考え込まないといいのですが＞＜また最初から読み返して更新待っていますね(^^) (2016年6月10日 3時) (レス) id: ab4b941453 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！ 更新が遅くて本当に申し訳ありません(T-T) 推敲スランプ中ですが、蘭さんのお言葉を励みに頑張ります！！ (2016年6月8日 19時) (レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 初めまして！実は楽しく読ませていただいておりました！お忙しい中大変だとは思いますが今後も楽しみにしておりますのでまた更新待っています^^ (2016年6月7日 17時) (レス) id: ab4b941453 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - つさん» 優しいお言葉ありがとうございます(T-T) (2016年4月2日 20時) (レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦茶 | 作成日時：2015年7月17日 17時
