151:テミン ページ1
…
『やっとリード曲が決まったよ』
君も感じたであろう
確かな手応え。
それと初めて見た
プロデューサーのあんなに興奮した姿。
どちらも
俺の予想を確信に変えるには十分だった。
『本当にやっとですね』
だから俺に驚きは無い。
…パフォーマンス出来るんだ…!
…君と二人で
それよりも
これから先の事を想像してワクワクしていた。
『ホントですか?!』
君はと言えば
『…テミナ! 私、ーー』
さっきの不安そうな様子は消たようだ。
『精一杯、頑張るね!!』
生き生きした瞳と笑顔で
両手のガッツポーズを見せる。
…おいおい…(笑)
初歌合わせであんなのを見せられたのに
君の精一杯はどうなってしまうのだろうか。
『おう!二人で、頑張ろうな!』
それも楽しみの1つに加えると
『ーーでは、レコーディングに向かいましょう』
やっと俺達は
『『はい!!』』
本来の目的に戻ってきた。
…
この曲に決まった時点で
君とコラボするって時点で
本当は既に決まっていたのかもしれない。
それでもリード曲を未定としていたのは
納得できる。
だって移籍してからの君の実力を
SMは誰も知らなかったから。
F(x)ではメインダンサーだった君。
歌も中々だったけど、
折角の声を生かしきれてないって
何度も指摘されていた。
でも目指す歌い方があった君は
あまり変えようとはせず。
だけどデビューして色んな意見を聞けば
頑固な考えも変わるだろうって、
大人達は君の可能性を信じて大目に見ていた。
この声を生かせた時、君は
メインボーカルにも成り得るだろうからと。
そしてその可能性は帰ってきた。
想像を遥かに越える勢いで。
…
『『お疲れ様でした!!』』
歌合わせ同様
あっという間だった。
陽が落ちる前に
俺だけのバージョンも録り終えて、
先に会議を終わらせていた事もあり
予定よりも早く解散。
『じゃあ、またね!テミナ!』
たっぷり時間を取った再会とは正反対で
別れはシンプルだった。
『うん。また。Aも気を付けて帰ってね』
でもそれが
とても嬉しい。
…あ!連絡先!…
あの君が
"またね" と言ってくれたから。
…今度にしよう
俺は心からの笑顔で
君を裏口から見送った。
354人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麦茶(プロフ) - 蘭さん» JBのファンの方に受け入れて頂き、とても嬉しいです(ToT) 場面が進んで、少しスピードを上げられそうです! また推敲スランプになるまではテンポ良くの更新頑張ります!! (2016年6月18日 19時) (レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - スランプ中なのですね><私自身じぇぼむペンだったものですからとても嬉しく微笑ましい内容でスラスラと読み進めてきました^^あまり深く考え込まないといいのですが><また最初から読み返して更新待っていますね(^^) (2016年6月10日 3時) (レス) id: ab4b941453 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます! 更新が遅くて本当に申し訳ありません(T-T) 推敲スランプ中ですが、蘭さんのお言葉を励みに頑張ります!! (2016年6月8日 19時) (レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 初めまして!実は楽しく読ませていただいておりました!お忙しい中大変だとは思いますが今後も楽しみにしておりますのでまた更新待っています^^ (2016年6月7日 17時) (レス) id: ab4b941453 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - つさん» 優しいお言葉ありがとうございます(T-T) (2016年4月2日 20時) (レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麦茶 | 作成日時:2015年7月17日 17時