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…
『握手して下さい！』
ｶｼｬｯ
『Aオンニー！！』
ｶｼｬｯ
『私にも握手ー！！！』
ｶｼｬｯ
瞬時に囲まれて
シャッター音や手があちこちから出てくる。
『あっ、どうも。…あっ、はい。…あ、どうもありがとうございます。…え。あっ、はいっ。…』
目の前に来たものに応えるので精一杯。
いつもはもう車に乗れてるのに、
訳も分からないままこの騒動の中に居た。
…この１週間で何が…？
囲まれながら考えを巡らせていると
『きゃゃあああああ！！！』
急に後ろから黄色い声援。
それと同時に
群衆は一斉に戻っていった。
…ほ…そういうことか…
本命の待ち人が来たらしい。
オンニに引っ張られながら車へ。
『ついでだったけど凄かったね！(笑)』
驚きと戸惑い、心拍数も少し上がって
アトラクションに乗ったみたいな気分だった。
すると助手席から後部座席をオンニが覗く。
『もぉ貴女は本当に…』
溜め息を吐きながら私に言った。
…ん？
『今回はすぐに収まったから良かったけど、危険だったんだからね？』
オンニは真剣な顔で続ける。
でもそんな心配いらないように感じた。
私は本当についでだったわけだし。
『それにしても今回はタイミング悪かったね』
運転手のおじちゃんが
オンニをなだめるように言う。
『そうなんですよー。まさかBTSと被るとは』
？！
『後ろから来てたのバンタンだったの？』
あの収録で結構打ち解けた彼等。
だったら少し振り向けば良かったと思ってると
『だから囲まれたのよAちゃん』
…？
…どゆこと？
ミラー越しに私のハテナ顔を確認して
オンニは続けて言った。
『ドッキリの放送があってから、何故かBTSのファンに気に入られたみたいよ(笑)』
『え？…』
『囲まれる程とは予想外だったけどね。ーーあ、そこのコンビニ寄って下さい』
私が理解し終える前に
オンニは車を降りてしまった。
…何故か気に入られた、って…？
初めて言われた言葉で
受け止め方が分からなかった。
好かれた分けでも、
どうでも良い分けでも
嫌われた分けでもない。
…喜んで良いの…？
ﾌﾞｰｯ
こんな時いつも
私のケータイを鳴らす人。
表示された名前を見るだけで
私を笑顔にする。
【もう着いた？】
…
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麦茶(プロフ) - 326さん» コメントありがとうございます！！楽しみにして頂けて本当に嬉しいです(T-T) 更新頑張りますね！ (2015年3月6日 21時) (
レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
326 - 続き気になる
更新楽しみに待ってます (2015年3月6日 12時) (携帯から) (レス) id: 557f4cb4fd (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - あいわしさん» いえいえ！コメント嬉しいです(^^) ドキドキしますか？！書いてるとそう思って貰える自信が無かったので、とても嬉しいです！ (2015年2月17日 17時) (レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - NEOGYUNさん» コメントありがとうございます！毎日チェックして下さってるんですか！麦茶、感激です（ ＴДＴ)毎日更新出来なくて申し訳ないです(T-T) 内容で裏切らないよう頑張りますので、これからも読んで頂けると幸いです！！ (2015年2月17日 17時) (レス) id: eb92453c55 (このIDを非表示/違反報告)
あいわし(プロフ) - これからの展開にドキドキ…笑 どうなるか気になります！ あ、2回もコメントごめんなさい (2015年2月16日 20時) (レス) id: c9e469dcfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦茶 | 作成日時：2014年11月23日 6時
