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拓司side
拓司「あれ？」
目を覚ますとすでに拓朗はいない。
何やら音のするリビングへ向かう。
拓司「なーにやってんの？」
拓朗「パパおはよう！雑巾掛けしてるとこ！」
拓司「びっちょびちょなんだけど笑」
拓朗の力では絞りきれなかったのだろう。床はびちゃびちゃに濡れている。
拓朗「へへへ笑 パパはソファに座っててね？今日は何もしちゃダメだよ？」
拓司「何も？ご飯どうするの？」
拓朗「うううそれは…」
拓司「ハハハ。意地悪してごめん。じゃあ遠慮なくお願いしようかな」
拓朗「任せて！やって欲しいことここに書いてね？」
渡された紙を見ると【やることリスト】と丁寧な字で書かれていた。
すでに拓朗の字でまどふき、ゆかふき、おさらあらいと書いてある。
拓司「うーんもう特にないかなぁ…これだけやってくれればパパだいぶ助かるよ」
拓朗「えー！これだけ！？お風呂は？お買い物は？あとは…」
拓司「ストップストップ！パパだって1日にこんなにやったことないよ。やってくれるっていう気持ちだけで嬉しいから、とりあえず床拭き終わったら朝ご飯食べよ」
拓朗「…はーい」
納得していないようだがお腹も空いたのだろう。せっせと床拭きを始めた。
滑って転ばないように慎重に歩いてキッチンへ。トースターでパンを焼いてコーヒーのセット。
拓朗を見れば、普段なら後回ししたくなるテレビの裏側やソファの下まで念入りに拭いてくれている。
拓司「朝ご飯食べよ」
拓朗「はーい！手洗ってくる！」
パクパクモグモグ。いつもよりどこか焦ったようにパンを口に運ぶ拓朗。
拓司「そんな急がなくても笑」
拓朗「まだお仕事いっぱいあるから！」
ご馳走様でした！と椅子から飛び降り皿をキッチンへ持って行く。今度は窓拭きをするようだ。
拓司「届くところまででいいからね？」
拓朗「はーい！」
チラチラ拓朗を見つつ番組の台本を読む。
________________
拓朗「はぁ〜疲れた〜」
拓司「お疲れ様、助かったよ」
お風呂に浸かりながら労ってやる。
お昼ご飯以降もせっせとお皿洗いに洗濯物の取り込み、お風呂洗いまで手伝い夕方にはクタクタになっていた。
拓朗「ごめんね？今日しかお手伝い出来なくて」
風邪をひいたことをまだ気にしているようだ。
拓司「いいの。拓朗は普段から手のかからないお利口さんなんだから。また来年もよろしくね？」
拓朗「来年はもっとお兄ちゃんになるから頑張るよ！」
fin
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まーちん(プロフ) - rioさん» わ〜ありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです。これからも頑張ります！ (2020年11月1日 22時) (
レス) id: 6a04e81562 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - たった今見つけて全て読んできました！めっちゃファンになりました！ずっと読まさせていただきます！ (2020年11月1日 21時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まーちん(プロフ) - 問読みの達人さん» コメントありがとうございます！小学校入学するくらいまでは書いていこうかなと思ってますので引き続き読んで頂けると嬉しいです！ (2020年10月6日 14時) (レス) id: f2747088a0 (このIDを非表示/違反報告)
問読みの達人(プロフ) - 初めまして、栞を挟ませていただいてます！そろそろ最後の運動会が幕を開けるかと思うと寂しいような嬉しいようなで、待ち遠しいです。更新、応援しております！！ (2020年10月6日 12時) (レス) id: 50e75b1570 (このIDを非表示/違反報告)
まーちん(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！引き続きお楽しみ頂ければ嬉しいです！ (2020年9月21日 23時) (レス) id: f2747088a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まーちん | 作成日時：2020年9月21日 19時
