▽ ページ8
河村side
オフィスの入り口を開けると中から子供の泣き声が。
あれ、今日拓朗くんは幼稚園終わってから来るんじゃなかったっけなと思いながら泣き声のする撮影部屋を開ける。
河村「おはようございます、拓朗くんどうしたんですか？」
ドアを開けると真っ赤な顔をして泣いている拓朗くんとその横で困った顔をした須貝さんが。
須貝「あ〜河村！ちょうどいいところに！やっぱお前は神なのか！？」
河村「いや、神ではないですけど。熱ですか？」
須貝「そうそう。それで幼稚園お休みしてここで預かることにしたの。だけど伊沢と離れてから30分くらいずっと泣きっぱなしでさ笑もしかしたら熱上がってるかも」
そう言うなり須貝さんは近くに置いてあった体温計を拓朗くんの脇に挟む。
その間もパパ、パパと泣き止む様子はない。
須貝「あっちゃ〜38.3。こりゃ病院行きだな」
河村「そうですね。とりあえず飲み物取ってきます」
ジュースなら飲めるかなと紙パック仕様のオレンジとリンゴを１つずつ持って行く。
河村「拓朗くん、ジュース飲もう。どっちにする？」
そう言いジュースを差し出すもいやいやと泣きながら首を振る。
須貝「脱水になっちまうな。拓郎ちょっとでいいぞ。しゅんくんと一緒に飲もう？」
"一緒"と言う言葉に反応し、リンゴのジュースに手を伸ばす拓朗くん。
拓朗「ｺﾞｸｺﾞｸ 」
ジュースを飲んで少し楽になったのかだんだん泣き声がしなくなった。
少し経つとウトウトし始めた拓朗くん。リンゴみたいに赤く染めた頬と、ちょっぴり苦しそうな呼吸は相変わらず。
須貝「俺が病院連れてくよなーんて伊沢に言っちまったんだけど、記事の締め切り近いんだわ。悪いけど河村病院連れてってもらってもいい？」
河村「分かりました。ただ1人で行くのはちょっと不安だな笑」
実の父親でもある伊沢が手こずるのだ。僕が1人で連れて行けるはずがない。
須貝「そうだよな笑山本かこうちゃんが来るまで待つか」
そんな会話をしていると玄関の方から賑やかな声が。
山本「おはようございます！あれ？なんで拓朗くんいるんですか？」
渡辺「熱あるじゃないですか！」
歳下組がギャーギャーと騒ぎ始めた。
これにはウトウトしかけた拓朗くんも起きてしまう。
拓朗「んんっ…うわーーーーん」
須貝「あーーもうっ！やっと泣き止んで寝かけたところだったのに！！」
目を開けパパがいないことを確認するとまた泣き出してしまった。
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まーちん(プロフ) - みるくてぃーさん» ありがとうございます。そういったコメントが励みになっています。引き続き楽しんで頂ければ幸いです！ (2020年9月18日 14時) (
レス) id: ea8e886a56 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - まーちんさん» そうだったんですね。気づけて良かったです。このシリーズがとても好きでとても楽しませて貰ってます〜、また更新を楽しみにしてます！ (2020年9月18日 0時) (レス) id: c5c88d3947 (このIDを非表示/違反報告)
まーちん(プロフ) - みるくてぃーさん» みるくてぃーさん コメントありがとうございます。まだ非公開のものを載せてしまっていました。申し訳ございません。ご指摘頂きありがとうございました。 (2020年9月17日 18時) (レス) id: f2747088a0 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - コメント失礼します。43ページの内容、間違えてないですか？前話と繋がりが無いのですが… (2020年9月17日 17時) (レス) id: c5c88d3947 (このIDを非表示/違反報告)
まーちん(プロフ) - りあさん» りあさん いつも読んでいただきありがとうございます！そろそろ過去のお話も書こうかな…と思っておりますので、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。 (2020年9月13日 8時) (レス) id: f2747088a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まーちん | 作成日時：2020年9月4日 23時
