風邪 ページ6
※このお話長く続くと思います。
拓司side
拓朗を起こすため声を掛けようとして違和感を覚える。
拓司「ん?体熱くないか?」
俺が起きるときには感じなかった体の熱さ。
体温計で測ってみると37.8と表示される。
拓朗「……んんっ……パパぁ」
自分でもいつもとは違う体調に気が付いたのだろう。涙を浮かべている。
拓朗「ふぇ〜ん…けほけほっ…」
拓司「ほらほら泣かないの。苦しくなっちゃうだろ?」
拓朗「げほっげほっ…パパぁ」
拓司「大丈夫、だいじょーぶ。パパいるからな」
抱っこしてリビングまで向かう。
その間拓朗は絶対離れまいとギュッと俺の服を掴む。
拓司「困ったな…」
幼稚園には休むと連絡を入れるが、問題は俺がそばにいられないことだ。
今日は1日中収録。幼稚園が終わり次第オフィスに送ってもらい俺が戻るまでメンバーに預かってもらう手筈になっていた。
須貝side
LINEの着信音が鳴り響く。
須貝「…伊沢?……もしもし?」
伊沢「須貝さん朝早くごめんなさい。伊沢です」
須貝「おーうどうした」
伊沢「実は拓朗が熱出しちゃって。幼稚園を休ませるんですが…」
須貝「あーお前今日夜までこっち来られないんだもんな。俺朝からオフィス行くようにするから拓朗連れてきなよ」
伊沢「本当にすみません、助かります。色々必要なものは用意して行くんで拓朗のことお願いします。9:30にオフィスでも大丈夫ですか?」
須貝「OK!それまでにオフィスも準備しておくよ」
こうしちゃいられない。かわいい拓朗のためだ。シャワーを浴びて早めに出勤することにしよう。
拓司side
朝からオフィスで面倒をみてもらえることになって一安心。
色々準備をしないとと思い拓朗をソファに下ろす。
拓朗「やだぁ…パパだっこぉ」
拓司「ちょっとだからここで暖かくして待ってて」
そう言って毛布で拓朗を包む。
拓朗「うわーーん!パパーーー!」
拓司「もー熱上がっちゃうから泣かないの」
これ以上熱が上がっても困るのでしょうがなく抱きながら準備を進める。
拓司「着替えにタオルに…あ!病院行くかもだし保険証と」
拓朗「……びょういん?」
……熱があるはずなのに"病院"というワードにすぐ反応する。
そう、拓朗は大の病院嫌いである。
拓司「んーまぁほらこれ以上熱が上がったらな」
拓朗「………………」
準備を終え、拓朗をお気に入りの毛布にくるんでいざ出発。
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まーちん(プロフ) - みるくてぃーさん» ありがとうございます。そういったコメントが励みになっています。引き続き楽しんで頂ければ幸いです! (2020年9月18日 14時) (レス) id: ea8e886a56 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - まーちんさん» そうだったんですね。気づけて良かったです。このシリーズがとても好きでとても楽しませて貰ってます〜、また更新を楽しみにしてます! (2020年9月18日 0時) (レス) id: c5c88d3947 (このIDを非表示/違反報告)
まーちん(プロフ) - みるくてぃーさん» みるくてぃーさん コメントありがとうございます。まだ非公開のものを載せてしまっていました。申し訳ございません。ご指摘頂きありがとうございました。 (2020年9月17日 18時) (レス) id: f2747088a0 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - コメント失礼します。43ページの内容、間違えてないですか?前話と繋がりが無いのですが… (2020年9月17日 17時) (レス) id: c5c88d3947 (このIDを非表示/違反報告)
まーちん(プロフ) - りあさん» りあさん いつも読んでいただきありがとうございます!そろそろ過去のお話も書こうかな…と思っておりますので、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。 (2020年9月13日 8時) (レス) id: f2747088a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーちん | 作成日時:2020年9月4日 23時