ずっと、一緒

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拓司「ほら寝坊助！起きた起きた！」

拓朗「……ん…」


さすが父親。拓朗くんの目が開く。


河村「拓朗くんおはよう。カレー食べよう」

拓朗「…たべる」


飯盒で炊いたホカホカの白米に野菜がゴロッと入ったカレーをかけて食べ始める。


山本「外で食べるからかめちゃくちゃ美味しい〜」

渡辺「やばいご飯が進みまくる」

須貝「おかわりしよ〜」


3人がバクバクとカレーを食べる一方で


河村「福良、野菜も食べろよ」

福良「いらない！なんで野菜入れたの！？」

拓司「拓朗！野菜はじくな！」

拓朗「だっていらないんだもん」


僕と伊沢は野菜嫌いと格闘。


カレーなんて野菜の味ほぼしないだろうに。


拓司「ちゃんと野菜はじかないでご馳走様したら良いものあげる」

拓朗「いいもの！？なになに？？」

拓司「それは食べ終わってからのお楽しみ〜」

拓朗「僕ちゃんと食べる！」


拓朗くんはご褒美作戦で見事完食。


隣でまだ野菜を渋っている福良を見つめる。


福良「食べなきゃダメ？」

河村「…一口は食べて」


僕の完敗。子育てには心底向いてないと実感した。


拓司side

ご褒美まだー？という拓朗に普通より大きいマシュマロを見せる。


拓朗「マシュマロ？」

拓司「そう。これをね…」


マシュマロを串に刺して焚き火で炙る。


全面がキツネ色になったら完成。


拓司「ほら、食べてごらん？熱いから気を付けてね？」

拓朗「フーフー、わ〜甘くて美味しい〜！」


あっという間に食べ終わりもう一個ちょうだい！という拓朗にもう一串渡す。


須貝「子供ってすごいのな。俺一串で胃もたれする」

河村「もうおじさんってことですよ須貝さん」

須貝「おじさん言うのやめな〜」


火の後始末と夕飯の片付けを終えて近くのロッジでお風呂を借りる。


拓朗「キャー！！！」


いつもより大きいお風呂に俺らだけってこともあり大はしゃぎな拓朗。


拓司「こら！滑るから走るな！」


走るなと注意をすれば今度は風呂の中でバタ足をはじめる。


山本「体支えてあげるから泳いでみる？」

拓朗「うん！やって？」


山本に体を浮かせてもらい広い風呂をグルグル回る。


福良「2人とも逆上せるからそろそろ上がりなね？」

山朗「「はーい！」」


風呂から出てロッジからテントへ戻るとき。


拓朗「パパ見て！お空にいっぱい星がある」

拓司「本当だなあ」


空を見れば東京では見られない星の数々。

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