ずっと、一緒

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水上side

拓朗くんに聴診器をあてる。


水上「肺の音もクリアですしこのまま熱が下がれば大丈夫だと思います」

福良「そっかあ良かった」

水上「伊沢さんが帰ってくるまでここにいますね」

福良「それは助かる」


明日は朝早くから撮影があるのだという。


福良さんは出演メンバーではないので1人で残ろうとしたところ、僕(俺)も残る！とメンバーが聞く耳を持たなかったらしい。


福良「水上が残ってくれるから帰れーって伝えてくる笑 拓朗くんのことお願いね」

水上「はい」


そーっと拓朗くんを受け取る。


しばらくは大丈夫だったのだが、少し経つと抱き方に違和感を覚えたのだろう。


パチリと目を開け、僕の顔を見るなり


拓朗「やーだぁ…うわーーーん」


と泣き出してしまう。


水上「拓朗、そうくんだよ。大丈夫。もう怖いことしないからね」

拓朗「そうくんこわぁい……ふぇーーん」


今日の出来事ですっかり恐怖を植え付けてしまったみたいだ。


泣き声を聞きつけたのか


須貝「どうした？」

水上「僕のこと怖がっちゃって」

須貝「そういうことね、拓朗こっちおいで」

拓朗「ｺｸｺｸ」

水上「須貝さんすみませんお願いします」


須貝さんが来てくれて抱っこをバトンタッチ。


須貝「お前は泣き虫だなぁ」


そう言いながら慣れたようにあやす須貝さん。


須貝「水上気にすんなよ。すぐ忘れるさ」


そして後輩へのフォローも完璧だ。


ｶﾞﾁｬﾘ


河村「おかゆの準備始めていいですか？って泣いてます？」

須貝「お兄ちゃんだからもう泣き止むよな？」

拓朗「…ﾋｯｸ うん、ぼくもうおにいちゃん」

須貝「ハハハ笑 いっぱい泣いたから腹減っただろ？ご飯食べられるよな？」

拓朗「食べる」

河村「じゃあ作り始めますね」


少し経つと今度はこうちゃんがやってくる。


渡辺「おかゆ持ってきました〜水上さん食べさせてあげて下さい」

水上「いや……でも」

須貝「大丈夫だよ。拓朗、水上に食べさせてもらえ」

拓朗「ｺｸﾘ」


テーブルにおかゆが置かれ僕の膝には拓朗。


なんか緊張するな…と思っていると


拓朗「そうくん、あーんして」


と本人から催促が。


水上「…ごめんごめん、熱いからね気をつけて。はい、あーん」

拓朗「ﾓｸﾞﾓｸﾞ」

スプーンを口に運べばパクッと食べる拓朗が、何だか雛鳥にみえて思わずニヤける。

須貝「水上、お前そういう顔するようになったんだな笑」

水上「…うるさいですよ」

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