花歌３

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OMISIDE





俺がAみたいと言った花に顔を近づけて「似てるー？」なんて可愛く笑うから

カシャッ


「あー！また隠し撮りー！ふいに撮られても美しいのは広臣だけだからね！」

「はははっ！」

怒ってんだか褒めてんだかわかんないセリフに爆笑の俺。


「ちょっと、こっち。」

前を歩く彼女を呼び戻せば素直に隣に並んでくれた。
肩を抱き寄せシャッターを押す。

「私泣いた後だから顔やばいよね。」

そう言いながらも満面の笑みでカメラを見てくれる。
こういうところが好きなんだって実感した。
彼女が飾らずありのままでいてくれるから俺も素直な自分でいれるんだ。

くだらないプライドなんかいらないって思える不思議な力。



「可愛い...と、思います。」


言いなれてなさすぎてぎこちない言葉さえも笑ってくれるから伝えるっていいな。そんな風に思う。
今まで散々言われて来た「何考えてるかわかんない」も彼女とだったら大丈夫になる気がした。




今撮った写真をメンバーのグループに送ればすぐに返ってくる返事。

岩「A可愛いー！」
エ「ヤバイ！」
健「準備OKやでー！」
人「戻っといでー。」
己「連れ出し役ご苦労。」
隆「とか言って２人っきりで楽しんでんだろ？俺もAと撮ろうっと。」









携帯を見て笑う俺を不思議そうに見つめる彼女の手を引いて会場へと向かう。

これから起こるサプライズに君はどんな反応するかな？

笑ってくれる？

喜んでくれる？

やっぱり泣き虫な君は泣いちゃうかな？

どんな瞬間も隣にいてずっと見ていたいんだ。





...

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