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NAOTOSIDE
「臣、みんなには話すからな。」
隣を歩く臣が「はい」と小さく答える。
寝てないんだろう。目が真っ赤だ。
昨日の今日で元気になれってのも無理な話だけど。
会議室の扉を開けるともうみんな集まっていた。
「ミーティング始める前に話したいことがあるから聞いて。」
静かになるメンバーを見ながら、どこから話そうか考えていると岩ちゃんが口を開いた。
「Aさんのことですか？」
健二郎やエリーが「なに？」「Aさん？」とざわつく。
「Aさんと臣さんの話だったら俺聞きたくないです。終わったら呼んでください。」
そう言って会議室を出ていく。
臣の方は一切見ずに。
「もうなんなん。全く話が見えへん。」
健二郎の言葉に俺と隆二は目を合わせ苦笑いを浮かべることしか出来なかった。
「俺が話します。」
ぽつりぽつりとAちゃんのことや昨日のこと、チエちゃんのこと、自分の気持ちなど話し出した臣は今まで見たことがないくらい悲しい顔をしていた。
「ってことだから、Aちゃんと会ってもいつも通りでよろしく。」
俺の言葉にみんな頷く。
「Aさん、大丈夫かなぁー？」
エリーが吐き出すように呟いた言葉に誰も返事をすることが出来なかった。
みんな心配しているのが伝わってきて、臣の顔が曇っていく。
「ほんとすみません。」
「人と人との関わり合いなんだから予想外のことが起きるのはしょうがない。ただお前はもう選択を誤るな。自分にとって何が１番大切なのかよく考えろ。」
いつも穏やかな直己がここまで言うのは珍しく、それだけ臣のことを思っているというのが伝わってきた。
あと、岩ちゃんのことも。
.
戻ってきた岩ちゃんはいつも通りで、子犬のような表情で笑っている。
仕事は仕事と割り切っている姿に感服した。
...
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして！一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田ｻﾝいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2019年11月26日 23時
